総括班
多光子顕微鏡生体イメージング講習会「~平成25年度講習会:マウス腸管のERK活性を観察する~」を、平成25年9月17日、京都大学医学研究科にて実施した。全身でERKの活性を観察可能なFRETバイオセンサー発現マウス(Eisuke)を用いて、二光子顕微鏡での intravital イメージングの講習会を行った。北は関東、南は九州から4名の研究者が参加した。マウス腸管のERKの活性の可視化を目的として、実際に見ないと分からないようなマウスの手術手技や小腸の固定方法などの実習を行った。生きたマウスを顕微鏡観察するためには、いかに拍動や呼吸によるマウスの動きを抑えるかが大切になってくる。加えて腸管では蠕動運動による動きがあるため、マウスの体位固定がさらに難しい。今回の講習会では、そのノウハウを供覧した。京都大学蛍光生体イメージング室オープンラボを、平成25年9月17日、京都大学医学研究科A棟にて開催した。同志社中学校生徒および引率の教員(35名)に、体験授業を行った。「細胞って何だろう? 蛍光って何だろう?」など蛍光顕微鏡の基本的なレクチャーをし、落射型蛍光顕微鏡、共焦点顕微鏡で蛍光色素で染色した細胞を観察し、これらの顕微鏡の違いを供覧した。さらに、実際に二光子顕微鏡で生体マウスの皮下細胞を観察する様子を供覧した。第4回 Vivid Workshopを、平成26年2月20日~22日、石川県加賀市にて開催した。合計34名が参加した。有機化学、細胞生物学、医学、光学、数理科学とまんべんなくいろいろな分野から研究者が集まり、異分野融合という観点からは理想的な会になった。平成25年度イメージング講習会を平成25年7月23日~26日、愛媛大学医学部および総合研究支援センター(INCS)において実施した。
3: やや遅れている
平成26年1月、多光子顕微鏡の搬入を行うにあたり実施していた耐震改修に当初想定していなかった遅れが生じたため、エレベーターの搬入が遅れた。そのため3月に予定していた多光子顕微鏡技術講習会を平成26年度に延期した。
平成26年度の国際シンポジウムに向けて準備を行うとともに、講習会を定期的に開催する。
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J Exp Med
巻: 211 ページ: 1123-36
10.1084/jem.20132112