総括班
2008年度、2014年度のノーベル化学賞に象徴されるように、蛍光生体イメージングの進歩は生物学に大きな変革をもたらした。本総括班においては、国際的にみてもトップレベルにある蛍光生体イメージング技術を国内に広げ、これまで生化学的にしか知ることのできなかった分子や細胞の機能情報を可視化するという研究手法を広く確立することを目指し、活発な研究支援活動を行ってきた。まず、京都大学では多光子顕微鏡イメージング講習会をほぼ毎月開催した。愛媛大学と東京大学では数日間にわたる幅広くかつ先端的な蛍光イメージング講習会を年1回のペースで開催した。班員が開発した新規の蛍光タンパク質や蛍光バイオセンサーを始めとする、トランスジェニックマウスなどをホームページでアナウンスし、可能なものは総括班より配布した。これにより共同研究も多く始まった。また、各班員の業績はホームページで紹介したほか、Web上での討論が可能な場も作り、最新の論文に関する情報や、新規のイメージング技術の情報交換の活性化に努めた。若手研究者の育成のために、毎年二泊三日の泊まり込み形式の研究発表会を行い、討論とネットワーク形成の場を構築した。さらに、最終年には研究成果を国内外に向けて発信するとともに更なる研究の発展を期して国際シンポジウムを開催した。300名を超える参加者があったこのシンポジウムにおいては、ノーベル化学賞受賞者を始めとする一流の外国人研究者と国内の大学や研究機関の研究者、さらには光学機器メーカーの技術者たちが情報交換をすることができた。これらの活動により、蛍光生体イメージングのすそ野が大きく広がりを見せた。班員たちの先端的な研究成果を多くの研究者利用できる下地が作られたと言える。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)
eLife
巻: 4 ページ: e05178
10.7554/eLife.05178
J Exp Med
巻: 211 ページ: 1123-36
10.1084/jem.20132112
http://www.imaging.lif.kyoto-u.ac.jp/papers/index.html