本計画では、比較的少数のニューロン集団からなる「メゾスコピック神経回路(メゾ回路)」を、従来研究が困難であったミクロとマクロの中間層に切り込むことを可能にするモデル機能回路として捉え、その解析を通じて脳の情報処理基盤を探る。メゾ回路への分野横断的な多角アプローチを実現し、新規な学問分野を開拓することを第一の目的とし、1)研究階層の異なる班員間の情報交換の場を設けること、2)多様な先端的実験・理論技術の紹介と有機結合、3)研究成果の班内外での共有、4)一般社会への広報・啓蒙、5)目標達成の評価、を推進するため以下のような総括班活動を行う。今年度は以下のような活動を行った。 ①企画実行:班会議1回(2014年9月29~30日、KKR熱海)、領域成果報告会(2014年12月11日、東京ガーデンパレス)、3領域(「大脳新皮質構築」「シナプス病態」「メゾ神経回路」)合同公開シンポジウム(2014年12月13日、東京ガーデンパレス)を開催した。 ②研究支援:光操作に関する技術ワークショップ(「光操作研究会 in 東北大学2014」、2014年8月18日~25日、東北大学)を共催した。実験・理論融合研究の促進のためのスクール(「本領域主催 システム神経生物学スプリングコース2015」2014年3月6日~8日、コープイン京都)を開催した。共同研究推進のための研究打ち合わせ旅費を支援した。 ③広報活動:領域ニュースレター第3号を発刊した。HPにおいて領域の成果をタイムリーに広報した。
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