研究領域 | 植物の環境感覚:刺激受容から細胞応答まで |
研究課題/領域番号 |
22120001
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長谷 あきら 京都大学, 理学研究科, 教授 (40183082)
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研究分担者 |
西村 幹夫 基礎生物学研究所, 高次細胞機構研究部門, 教授 (80093061)
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キーワード | 植物細胞 / 環境感覚 / ポストゲノム / 細胞微細解析 |
研究概要 |
植物は、移動可能な動物と比較して、より過酷な光、温度、水分などの環境の変化にさらされているが、特殊化した感覚器官を発達させることなく巧みにこれに対応している。本領域では、植物環境応答分野、植物細胞生物学分野、細胞解析技術分野などの研究者が緊密に連携し、植物細胞に対する新規技術を開発するとともに、これをいちはやく実際の研究に応用し、植物科学分野における全く新しい研究領域を切り拓く。この目的に従い、領域としての活動を統括するために総括班を置いた。 総括班では、昨年度に引き続き、異分野の研究者による共同研究が円滑に進行するよう、計画研究の各班の研究内容、実験材料、技術などについて、相互理解のための場を様々な形で提供した。特に本年度からは公募研究も参加したため、公募班も含めた領域としての活動態勢の整備に努めた。技術開発のための植物材料供給システムについては、昨年度に引き続き、マーカー植物系統を班員に提供する態勢を整えた。また、計画班が中心となり、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボローム、イメージング技術支援のためのサービスを開始した。さらに、研究の進捗状況を定期的に確認し情報を交換するための班会議を2回開催するとともに、大学院生を含む若手の研究交流の場として合宿形式の若手の会を開催した。また、主に班員を対象に、タンパク解析技術のための技術的ワークショップを2回開催した。また、ニュースレター、ホームページ、シンポジウムの開催を通じて、新しい技術手法の応用可能性を広く植物科学分野に衆知させた。特に、研究の国際化を促すため国際シンポジウムを開催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書にある以下の4項目については、概ね目的が達成されたと考えている。(1)班会議、若手の会などの開催。(2)研究支援体制の確立。(3)ホームページの開設。(4)ニュースレターの刊行。詳細は実施概要を参照。これらに加えて、若手の会、国内シンポジウムを数回開催するとともに、領域主催の国際シンポジウムを開催した。さらに、技術系ワークショップを開催し、班員への新技術の紹介を行った。
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今後の研究の推進方策 |
総括班の活動はおおむね順調に進展している。今後は、本領域の中心テーマである新技術の開発・応用に関して、領域の内外への情報発信にさらに努力し、班員間の共同研究を促進したい。
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