平成22年度から平成26年度において行われた新学術領域研究「血管-神経ワイヤリングにおける相互依存性の成立機構」では、生体内二大ネットワークである血管と神経の相互作用の理解を目的とした融合研究が行われた。そこで本年度は、これらの成果取りまとめと成果発信を主な目的として、以下のことを行った。 1.成果取りまとめに関して、本領域の総括班のメンバーを中心とした検討会議を開いた。 2.国内向け成果公開シンポジウム「血管と神経」を、2016年2月22日に京都大学大学院理学研究科セミナーハウスにて開催した。そこでは、総括班(計画班)が本領域の成果を総括するとともに、公募班から選ばれた4名が「血管と神経」研究に関する最新成果を発表した。 3.5年間にわたる血管分野と神経分野の融合研究の成果について、領域構成員全員がまとめた研究概要とその研究成果論文を、成果報告集(869ページ)として編纂し発行した。この成果報告集は、関連学術コミュニティおよび全国の研究者に広く配信した。
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