総括班
平成26年度は本領域研究の第4年次に当たる。総括班は引き続き4件の計画研究、すなわちA01「ガス惑星の直接撮像・分光と地球型惑星の検出」、A01「系外惑星大気の数値モデリングと形成進化理論」、B01「円盤から惑星へ」、B02「ハビタブル地球型惑星の形成理論」を有機的な連携のもと推進するために活動した。特に、2015年3月2日から3日にかけて、東京大学(本郷)にて平成26年度系外惑星大研究会を開催した。本研究会には約60名の研究者が参加し、各計画研究や公募研究の進捗を共有する一方、最終年度に向けてこれまでの研究成果を総括する準備も行った。その他にも、計画研究間の連携を促進する目的で、B01班とB02班合同の新学術領域研究会「円盤から惑星・衛星へ:形成と進化」を、2015年2月16日から17日にかけて東京工業大学(石川台)で開催した。また2014年11月には、ALMA望遠鏡によるおうし座HL星周囲の原始惑星系円盤の高解像度画像がリリースされ、惑星系形成を思わせる多重リング構造が明らかとなり、最終年度に向けての研究の進展が大いに期待される。
2: おおむね順調に進展している
本領域は開始以来3年余が経過し、それぞれの計画研究および公募研究にて多数の成果が出るようになってきた。これらの成果を領域参加者で確認しあい、また海外へ発信する目的で、平成25年度はハワイにて国際研究会を開催し、また平成26年度には最終年度に向けての準備も含め、年度末に国内で大研究会を開催した。計画研究間の関係についても、特にB01班とB02班が密接な連携を示しており、領域全体としておおむね順調に推移している。
平成27年度は、引き続き4件の計画研究を推進し、最終年度として研究の総括を行う予定である。そのため、平成27年度末には国際研究会を開催し、系外惑星研究において本領域研究が果たした役割を、国際的視点から確認する予定である。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 11件、 査読あり 16件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 6件) 図書 (1件) 備考 (3件)
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