研究領域 | 有機分子触媒による未来型分子変換 |
研究課題/領域番号 |
23105001
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
寺田 眞浩 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50217428)
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キーワード | 有機分子触媒 / ものづくり / 環境調和 / 有用物質 / 触媒 / 水素結合 / 分子認識 / 不斉合成 |
研究概要 |
有機合成化学は、医薬品、農薬からファインケミカル、さらに機能性材料等の様々な有用物質の合成法を提供することにより、医学、薬学、農学、材料科学などの分野に大きく貢献し、高度文明社会を支えてきた。高度な「モノづくり」の原点を支える基礎的かつ重要な研究分野である有機合成化学は、日本の「お家芸」とまで言われるようになってきた。しかし、天然資源の乏しい我が国の将来にとって、現段階の学術・技術水準に甘んじることなく、今世紀の最大命題である「希少・枯渇資源の有効利用と再生可能資源の活用促進を原則とした元素戦略」、「持続可能な循環型社会の確立」に即した最先端の「モノづくり」(高付加価値の新機能性材料や医薬品の創製)の科学と技術を確立し、科学技術創造立国として、21世紀も世界的優位性を保つことが肝要である。本領域研究では、研究グループ間の共同研究を促進することで「有機分子触媒」をキーワードとする有益な知的基盤を共有・統合化し、学問領域として確固たる地位を確立するとともに、革新的な科学技術の開拓に基づいた「モノづくり」の新たな未来像を創出することを目的とする。有機合成化学者を主体とする研究チームを組織し、1)有機分子触媒の制御システム設計開発(A01)、2)有機分子触媒による分子変換システム開発(A02)、3)有機分子触媒による実践的有用物質合成(A03)の3つの研究項目を設定して理論化学者との連携のもとで総力を挙げた開発研究を行っている。総括班ではこれら研究項目内、研究項目内の人的交流ならびに研究推進を促すため23年度は9月に本学術領域研究のキックオフシンポジウムを、また、24年1月には第一回公開シンポジウムを開催した。これらのほかに、有機分子触媒に関する研究のセミナー、シンポジウムを協賛することで、本領域研究に関わる研究者間の人的交流を積極的に促した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本新学術領域では、有機分子触媒をキーワードとする研究を総括班 本領域研究では、研究グループ間の人的交流を積極的に促すことで「有機分子触媒」をキーワードとする有益な知的基盤を共有・統合化し、学問領域として確固たる地位を確立することを目標としているが、公開シンポジウムの開催、さらに関連するシンポジウムを協賛するなど積極的に進めており、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
産業界との積極的な交流によって本学術領域のキーワードとなっている有機分子触媒を実践的に活用することで「モノづくり」へと貢献することが最大の目標となっている。今後は、産業界との交流を深めるため、産業界の研究者が多く参画している日本プロセス化学会との合同でのシンポジウムを開催するなど、産業界と積極的な関わり作っていくことが重要と考えている。平成24年度の実施は困難であったが、平成25年度には合同シンポジウムの開催の目処が立っており、現在、その準備を進めるため日本プロセス化学会と合同開催の打ち合わせを行っている。 また、国際的な人的交流も今後、本学術領域を学問分野として発展させるためには重要であると考えている。25年度に国際シンポジウムが開催できるよう、現在準備を進めている。
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