研究領域 | ナノメディシン分子科学 |
研究課題/領域番号 |
23107001
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石原 一彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90193341)
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研究分担者 |
樋口 秀男 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90165093)
岩田 博夫 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (30160120)
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キーワード | ナノメディシン / 細胞環境 / 分子反応 / 反応パラメーター |
研究概要 |
本研究領域は、「新興・融合領域の創成を目指すもの」であり、「共同研究等の推進により当該領域の新たな展開を目指すもの」であって、その達成のためには、新たな学問領域が構築できる体制と、個々の研究グループの総合的実力の何倍もの成果を相乗的にあげられる体制を整える。「ナノメディシン分子科学」は学際色の強い領域であることから、総括班に管理機能を集中し、各計画研究や公募研究間の連携・共同研究とそれらのネットワーク化を推進する。 平成23年度、総括班では、研究を潤滑に遂行するために、領域研究事務局を東京医科歯科大学生体材料工学研究所内に設置し、専門事務補助員を配置した。また、事務局にWEBサーバーを整備し、ホームページ(http://www.tmd.ac.jp/nanomedicine)を開設した。これにより日常の研究班間の情報伝達、情報交換、あるいは情報集積などを円滑に進める体制を構築した。領域研究全体の基盤となる標準化細胞試料の提供を目的として、名古屋大学内に研究支援員を配置した。これらの人員、設備の整備により、領域全体の情報交換が行えるようになった。本領域から生み出される成果を一般に平易に解説することを目的として、News Letter(4号まで発行)を創刊した。平成23年9月に新学術領研究設立公開シンポジウムおよび第1回全体会議(東京大学:参加者157名)を行い、研究内容に関して集中的に討論し理解を深めるとともに、議論を公開することで本研究領域の目的と意義および各計画研究班の研究内容について一般に情報提供を行った。また、第2回全体会議、第1回国際シンポジウムを平成24年3月(京都)に行った。また、関連学術学会においてナノメディシンに関するセッションおよび国際シンポジウムを設け、より広く情報の提供を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
既にナノメディシンに関する国際シンポジウムを計画に前倒しで開催し、新学術領域研究の先進性を国際的に広めることができた。国内においても、関連学会などでシンポジウムセッションを積極的に開催することで、情報提供に務め、結果的に予想を上回る公募研究件数の応募につながり、この領域の範囲を広めることに成功した。
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今後の研究の推進方策 |
各計画研究での実験技術、研究成果は、各計画研究相互で利用可能なものであり、総括研究班においてはこれを円滑にする仕組みを作り、各計画研究間での共同研究・連携研究を推進する。領域全体でナノメディシン分子科学に関する研究会を開催し、分子構造、電子構造さらには量子力学という分子科学の基本概念の視点も加えて徹底的に討論する。また、ナノメディシン分子科学を将来的に担う若手研究者(ナノメディシン若手研究会の創設)の発掘に関しても、調査を始める。
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