総括班
新学術領域研究(研究領域提案型)
「統合的神経機能の制御を標的とした糖鎖の作動原理解明」を目指し、7月と2月に領域会議議を開催し、領域の活動方針を決定、確認した。また領域の活動を常時モニターし運営に速やかに反映できるようにコアメンバー会議を計4回行った。融合研究の推進として以下を行った。(1)共同研究推進事業:「軸索再生」など6項目の共同研究提案を受け、各々の会議・共同研究の支援、成果の領域全体への還元促進を進めた。(2)リソース・技術支援:総括班分担研究者による技術支援を班員に周知した。また、遺伝子改変マウス、cDNA、糖鎖化合物そのたのリソースリストを作成し、領域内での共有化を推進した。(3)領域会議:領域会議では一計画班員あたり20分の発表(未発表データを中心に)と40分の議論の持ち時間を設け、基礎からアドバンスまでできる限りの知識・意見の交換を行い、複数の新たな共同研究を生み出すことに成功した。一方、若手研究者育成のために以下を行った。(1)領域会議口頭発表:上述の発表時間を用いて若手の発言と教育の機会を提供できた。また、一部の若手研究者には教室の代表として発表の機会を与え、多くの質問助言により大きな刺激を与えた。(2)領域会議ポスター:夕刻からは約3時間をかけてポスター発表を行い、密接な議論とともに若手同士の交流の絶好の機会とした。また、ポスター・口頭発表を通してPIの投票によって2名の優秀発表者を表彰し、更なる研究の発展をエンカレッジした。研究成果としてはNature Neurosi.などに領域内共同研究を発表できた。また、Neuron,Nature Neurosci., J.Neurosci.などの一流誌に本領域の研究目的にかなう成果を発表できた。さらに領域内から神経科学会、生化学会からの奨励賞を受賞する若手研究者を輩出できた。また、本領域の研究内容を紹介する市民のための講座を開講した。
1: 当初の計画以上に進展している
スタート時当初の共同研究にとどまらず、領域内の計画班員同士、分担研究者・計画班員間の新たな共同研究が複数生まれた。さらに、これまでの共同研究の成果がNature Neurosic.などの一流誌に発表された。また、若手の交流が盛んになり、互いに顔が分かる関係を築き、プロトコールなどの交換を含め研究活動に繋がった。
領域内交流による共同研究創出を眼目に、今年度を発展させる形で活動を推進する。また、若手育成をさらに発展させる。国際交流についても活発化させる。
すべて 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 12件) 学会発表 (3件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)
J.Neuroinflamm.
巻: (In press)
J Immunol
J.Clin.Invest.
巻: 122 ページ: 80-90
Mol Ther
巻: 20 ページ: 356-366
J.Neurosci.
巻: 31 ページ: 17091-17102
Biochem Biophys Res Commun
巻: 409 ページ: 732-737
Front Physiol
巻: 2 ページ: 27
Am J Pathol
巻: 179 ページ: 1278-1286
Clin Exp Nephrol
巻: 15 ページ: 346-354
Cancer Res
巻: 71 ページ: 2938-2948
Am.J.Pathol.
巻: 178 ページ: 572-529
J Biol Chem
巻: 286 ページ: 8405-8413
http://www.med.nagoya-u.ac.jp/biochem/