総括班
班会議・シンポジウム関係では平成26年度夏の班会議を領域アドバイザー、学術調査官、計画班員、新公募班員参加のもとに平成26年 7月24日~25日、名古屋市のウインク アイチで開催した。一日目は総括班会議、全体会議、公募班員によるワークショップ、自然科学研究機構・生理学研究所池中 一裕教授による特別講演が行われた。二日目は公募班員及び東京医科歯科大学・難治疾患研究所 清水 重臣教授の特別講演を行った。12月11日には包括脳ワークショップとして、精神神経疾患の関連する岡澤、門松、喜田、高橋、池中班の5領域で 「精神神経疾患に対するアプローチ:各領域の取り組み」と題した合同シンポジウムが開催され、当領域は「脳内環境の解明と神経疾患克服への道」と題した発表を高橋、樋口、山中より行った。平成26年度冬の班会議は、平成27年1月8日~9日の二日間にわたって、広島大学応仁会館で開催した。一日目に総括班会議に続き、第2回若手シンポジウムを開催、公募半に属する4名の若手研究者による研究発表が行われた。引き続き全体班会議を行い、2日間で30名の班員が口頭発表を行った。また若手研究者の国際学会への参加を助成するTravel Awardに金沢大学医学系大学院生干場義生氏(河崎洋志研究代表)が選出され、北米神経科学学会で発表した。研究リソースについては計画班と公募班で新たに、情報を提供しデータベースを作成した。ホームページでは10件のプレリリースされた研究成果を掲載し、班員同士の議論の場である脳内環境フォーラムには27件の投稿があった。
2: おおむね順調に進展している
第2期を迎えた平成26年度多数の応募の中、継続班員を含めて22名の公募班員を採択し、公募班員を交えて当初の計画通り、夏と冬の班会議を開催した。夏の班会議は新たに採択された公募研究員の研究内容の紹介と本領域における研究展望についてシンポジウムにて発表して頂いた。また班会議には領域アドバイザー、学術調査官に出席いただき、建設的批判をいただきながら班の方針を再確認しつつ進めた。若手の研究交流と国際化を目指して開催されたシンポジウムも平成26年度第2回を迎え、多くの出席者を前に第1期公募班員研究室に属する若手研究者4名による英語のプレゼンテーションが行われた。今回は東京大学の建部卓也 大学院生(冨田班)に研究奨励賞を授与した。若手研究者が今後、国際的舞台で活躍するよい修練の場を提供するという総括班の目的が十分果たされたと自負している。第2期を迎えた今回、新たなリソースを一から作製することは、到達点を考えると現実的ではないため、計画班と公募班で共有可能なリソースについてあらためて情報提供を募り、総括班にてデータベース作成した。これまで同様、ホームページでも班の行事に加えて、プレリリースした顕著な成果はアップし、領域内の情報共有と共同研究環境の推進がおこなわれている。さらに本年脳内環境のニュースレター(vol.2)を作成し、新規公募版の作成と脳内環境の活動について紙面で紹介した。以上より本年度も領域内共同研究推進、若手育成、国際化推進に成果を上げ、順調に進展していると自己評価している。
領域研究の推進体制の構築:3つの研究グルーからなる計画研究方針を確認し、人材や研究リソースの確認を行う。2回の領域推進会議(班会議)を2015年9月24日(軽井沢市)と2016年1月7~8日(京都市)に開催し、領域研究の方向付けを確認すると同時に、領域研究者間の情報交換、研究リソースの共有。本年度の冬の班会議は「脳内環境」領域の最終の会議となるため、国際シンポジウムとして内外に公開し、外部レビュアー2名(カナダLaval大学Jean-Pierre Julien教授と英国University College Londonの Gena Raivich教授を招聘する。これによって国際学術交流とともに、「脳内環境」という基幹概念を普及させ、かつ5年間の領域活動の評価を頂く場が提供できる。班会議においては若手研究者の研究支援:若手研究者にリソース情報を提供し、班会議などで若手研究者間の情報交換の場を提供する。またシニアの計画班員、公募班員との研究交流も促進し若手研究者のキャリアアップのチャンスを広げる。研究広報:本領域の中核事業の一つとして、脳内環境基幹因子とそれを取り巻くパスウェイ分子の俯瞰図として脳内環境マップの構築を掲げた。これは順調に構築されつつ有るが、本年度中にマップの完成をさせる。ホームページ上の「脳内環境フォーラム」で領域内外の最新の研究成果について議論し、若手研究者のディスカッションの場を提供し、アップデートな知見と新たな共同研究を促す。また一般市民および次世代の人材となる学生・若手研究者に対して研究成果を理解しやすく公開するためのアウトリーチ活動を行う。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (41件) (うち招待講演 3件) 図書 (5件) 備考 (1件)
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