総括班
平成26年5月から17の公募研究班が加わった。選考に際しては、昨年度の中間評価での評価委員会からのコメントを参考に、領域の趣旨に沿った課題を採択した。その研究概要をホームページにアップロードするとともに、公募研究班の研究計画を紹介したニュースレターNo.4を発行した。また、計画研究班の活動に関する実績をホームページ上で更新した。領域内の交流をすすめるために、次の2回の領域全体の会議を開催した。平成26年7月18-19日には九州大学馬出キャンパスにおいて総括班員と公募班員による第4回領域会議を開催し、公募班員の研究計画の発表を行い、研究内容に関する活発な意見交換を行った。また、評価委員の宮島篤教授による特別講演も行った。さらに、総括班員による代表者会議では、平成26年度の領域運営の方針が確認された。平成27年2月18日には千里ライフサイエンスセンターにおいて「平成24年度若手研究者共同研究支援」に採択された公募班員による研究進捗報告会および第8回代表者会議を開催した。同日の代表者会議では、平成26年度の領域会議、技術講習会などの報告に加え、平成27年度の国際シンポジウムや今後の領域運営、特に若手研究者育成についての活発な意見交換を行った。平成26年8月21-22日には東北大学大学院生命科学研究科において「イメージング技術」に関する第4回技術講習会を開催した。共焦点レーザー顕微鏡、3次元蛍光顕微鏡、超解像顕微鏡を使用して、3次元蛍光顕微鏡による肝臓上皮組織構造の観察、超解像顕微鏡による中心体、一次繊毛、細胞骨格の観察を行なった。また、3次元的に表現する画像解析ソフトを用いて、撮影したデータの画像処理を実際に行った。研究者が直面する問題点やそれらの解決策について活発な議論が交わされると共に、領域内での共同研究についても意見交換が行われた。
2: おおむね順調に進展している
本年度計画した国際会議、代表者会議、公募研究者の発表会、技術講習会を全て開催し、ホームページの更新とニュースレターの発行を行った。また、「平成26年度若手研究者共同研究支援」のために公募代表研究者間での共同研究の公募を行い、1課題を採択し研究費100万円を配分し、年度末に進捗説明会を開催した。さらに、若手研究者の活動を支援するために、公募研究若手研究代表者が主催する第2回「Tubulology研究会:in vitro培養系を用いた上皮管腔構造の解析検討会」を行った。以上、研究会総括班の活動として、概ね順調に進展していると判断した。
平成27年度は最終年度であるので本領域のまとめの活動として、第2回国際会議を札幌で行う予定であり、その開催に向けて準備を進める。国際会議では、計画研究代表者と公募研究代表者の全員が発表を行い、7名の外国人招待研究者と上皮管腔組織形成に関する有意義な情報交換を行う予定である。さらに、一昨年度、昨年度と同様に、若手研究者の研究支援を継続して行うとともに、若手主体のTubulology研究会を開催する予定である。また、最終評価の年でもあるので、これまでの成果が理解されるように報告書を作成して、次回の新たな領域形成に貢献したい。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 8件) 図書 (1件) 備考 (2件) 産業財産権 (2件)
J. Cell Sci.
巻: 128 ページ: 1051-1063
10.1242/jcs.163683.
巻: In press ページ: In press
Oncogene
10.1038/onc.2014.402.
Sci. Rep.
巻: 5 ページ: 8042
10.1038/srep08042.
EMBO J.
巻: 33 ページ: 702-718
10.1002/embj.201386942.
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/molbiobc/tubulology/
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/molbiobc/index.html