研究領域 | 少数性生物学―個と多数の狭間が織りなす生命現象の探求― |
研究課題/領域番号 |
23115001
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
永井 健治 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20311350)
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キーワード | 少数分子系 / 分子個性 / 協同性 / 階層間相互作用 / コヒーレンス |
研究概要 |
総括班として以下の会議・シンポジウムの企画運営を行い、本領域が目指す生命における少数分子の意義・個性について研究者間での交流を深めた。 1、キックオフミーティング、日程:2011年9月21日(水) 2、第84回日本生化学会大会シンポジウム「1分子生物学と生化学の狭間に潜むナノシステム動作力学の理解を目指して」、日程:2011年9月21日(水) 3、第1回領域会議、日程:2012年2月18日(土)~20日(月) これら会議を通じて研究者や技術支援班との活発な意見交流・ディスカッションを集中して行ってきた。また、テレビ会議システムやメーリングリストを活用することで、本領域の発展に努めた。さらには、本領域のみにとどまらず他の新学術領域との積極的交流を行った。 情報発信のための専用ホームページの開設を行い、研究内容・業績や本領域が関与する研究会についての積極的な発信を行った。また、ニュースレターの発行を行い、国内の主要研究者に送付することで、本領域についてわかりやすく説明を行った。さらに、本領域の目指す所、研究内容を研究者のみならず広く一般にわかりやすく伝えるためのイラストを専門家に依頼・作成し公開をおこなった。 研究支援事業の一環として『新学術領域「少数性生物学」バイオナノフォトニクスコンソーシアム』を大阪大学産業科学研究所内に開設した。これは、最先端の光学顕微鏡を計6台有する設備であり、領域内の計画班・総括班からの研究員の参画及び、技術支援企業との連携により企画・運営されている。当該領域内部はもとより、本領域外部からの利用者も受け入れることで、共同研究および情報共有・発信を行い、少数性生物学の推進・普及に努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
少数分子・個性を計測する技術基盤の開発、その生物学的事例への応用、そして理論体系の構築を軸とした本領域課題への取り組みについて、総括班として議論の場およびサポート体制を整えてきている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降加わる公募班を交えたさらなる議論及び交流の場を設けることで、本領域の推進を図る。そのための班会議の充実、シンポジウムを開催する。さらに、領域外とのジョイントシンポジウムを通じ、領域の殻に閉じこもらずさらなる発展を進めていく。また、国際シンポジウムを開催して、少数性生物学の科学的重要性を国外の研究者に発信する。
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