研究領域 | 少数性生物学―個と多数の狭間が織りなす生命現象の探求― |
研究課題/領域番号 |
23115001
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
永井 健治 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20311350)
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研究期間 (年度) |
2011-07-25 – 2016-03-31
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キーワード | 少数分子系 / 分子個性 / 共同性 / 階層間相互作用 / コヒーレンス |
研究概要 |
総括班として以下の会議・シンポジウムの企画運営を行い、本領域が目指す生命における少数分子の意義・個性について徹底的な議論を行い、研究者間での交流を深めた。 【1】日本顕微鏡学会第69回学術講演会シンポジウム、2013年5月22日、ホテル阪急エキスポパーク、【2】第5回領域会議、2013年6月15日-16日、琵琶湖クラブ、【3】第65回日本細胞生物学会シンポジウム、2013年6月20日、ウインクあいち【4】第86回日本生化学会大会 シンポジウム、2013年9月11日、パシフィコ横浜【5】第1回少数性生物学研究会、2013年7月11日、東京大学本郷キャンパス、【6】第51回日本生物物理学会年会シンポジウム、2013年10月29日、国立京都国際会館、【7】定量生物学の会 第六回年会、2013年11月22日~11月24日、大阪大学銀杏会館【8】第36回日本分子生物学会年会ワークショップ、2013年12月4日、神戸ポートピアホテル【9】日本分子生物学会公開プレゼンテーション、2013年12月6日、神戸国際会議場【10】第1回新学術領域「植物環境感覚」「少数性生物学」ジョイントシンポジウム、2013年12月17日、大阪大学中之島センター【11】第6回領域会議、2014月2月20日-2月23日、ヒルトンニセコビレッジ また、学部生や大学院生など若者に向けの啓蒙の場として、第1回少数性生物学トレーニングコースを2013年7月28日-8月10日に開催した。 さらに、ニュースレターの発行を行い、本領域の活動内容や公募研究ついてわかりやすく説明を行った。 加えて、阪大産研内に開設したバイオナノフォトニクスコンソーシアムにおいて、当該領域内部はもとより、本領域外部からの利用者も受け入れることで、共同研究および情報共有・発信を行い、少数性生物学の推進・普及に努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
総括班として最重要事項として取り組んでいるのは毎回の領域会議における極めて活発な質疑応答と学術的交流である。昨年にも増して138回の質問応答が繰り広げられ、当初の目論見以上に学術交流が進展した。その結果、発表論文数は延べ158報を数え、共同研究は70件にのぼり、内17件が論文として発表された。また、学会における共催シンポジウムや他の新学術領域との研究会を積極的に開催することで対外的なプレゼンスの向上のみならず、領域外の研究者との共同研究も開始されている。さらに、国内初となる2週間という長期にわたる「少数性生物学トレーニングコース」を開催し、少数性生物学ならびにその研究遂行に必要な技術について学生・大学院生・ポスドクに至る幅広い層の若手研究者に対してトレーニングを行い、大いに啓蒙することができた。本領域の目玉の一つである総括班における技術開発支援企業として、印刷テクノロジーを応用した局所操作技術を有するメーカーが新たに加わり、少数性生物学の基盤技術開発の守備範囲が広がった。
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今後の研究の推進方策 |
これまで同様、シンポジウムや研究会を積極的に開催して領域内外の研究者間で活発に議論及び交流を行うことで、本領域の推進を図る。領域会議のみならず、少数性生物学に関わる個別課題に対しての研究会も開催する。さらに、領域外とのジョイントシンポジウムを通じて、領域外の研究分野へ少数性生物学的概念を普及し、新たな研究アプローチ法を広めていく。これまで通り、学部生や大学院生など若者に向けの啓蒙の場として「少数性生物学トレーニングコース」を2週間に渡って開催し、またメーリングリストを開設して、若手研究者相互の意見交換の場を提供する。さらに、市民講演会を含むアウトリーチ活動を行い、一般市民に対し少数性生物学の概念的面白さを啓蒙していく。
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