研究領域 | 動的・多要素な生体分子ネットワークを理解するための合成生物学の基盤構築 |
研究課題/領域番号 |
23119001
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岡本 正宏 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40211122)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 合成生物学 / システム生物学 / システムゲノム / マイクロ流体デバイス / 進化工学 / 最適化問題 / 数理モデル |
研究実績の概要 |
(1)平成24年5月16日から18日まで、福岡で、第3回領域全体会議を開催した。今回より、公募研究15件が加わり、すべての計画研究と公募研究の内容、研究進捗状況と今後の研究展望を発表し、討議した。最後に、公募研究班を含めた連携体制について話し合った。特に連携を促進するために、生物サイドから情報科学および工学サイドへの要望を発表してもらった。 (2)ホームページを更新し、各班の研究内容を紹介した。 (3)平成24年10月18日に、東京大学で、分子生物学実験研究者向けの「合成生物学の技術セミナー」を開催し、人工遺伝子回路の理解に有用な数理モデルの基礎、および、コンピュータのツールを用いた遺伝子回路のシミュレーションを体験する機会を提供した。セミナーに先立ち、、DNAナノテクノロジー(DNA折り紙)で著名なショーン・ダグラス博士の講演を行った。出席者は22名だった。なお、平成25年度は、情報科学研究者向けの「合成生物学技術セミナー」を秋に開催する予定である。 (4)平成25年10月29日から31日まで、国際シンポジウムおよび第4回領域全体会議を開催することを決定し、海外から招聘する合成生物学の研究者を選定した。 (5)平成24年3月末現在の各班の進捗報告書(計画研究班は1年半の進捗、公募研究班は1年の進捗)を作成し、公開できる内容は、ホームページ上に公開することとした。また、この進捗報告書をもとに、平成25年秋に行われる中間評価に向けての報告書を作成する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画研究のうち3つの生物班は、それぞれリーダーシップをとって、工学班、情報科学班と連携体制をとっており、定期的に話し合いを行なっていることから、中間評価までに、その成果が期待できる。今後は、公募研究班も含めた連携を強化し、合成生物学の技術基盤構築に邁進する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
中間評価までは、現体制の枠組みの中で連携を強化させる予定である。毎年開催する領域全体会議は通常の学会と違って非公開であることから、技術的な詳細まで討議できるように、そのための時間を十分にとる必要がある。
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