研究領域 | 巨大化学空間学の創成:数億種類の未知化合物から有用化合物を選び出す学理の確立 |
研究課題/領域番号 |
23H03806
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
長田 裕也 北海道大学, 化学反応創成研究拠点, 特任准教授 (60512762)
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研究分担者 |
SIDOROV PAVEL 北海道大学, 化学反応創成研究拠点, 准教授 (30867619)
熊谷 直哉 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (40431887)
原渕 祐 北海道大学, 化学反応創成研究拠点, 特任准教授 (60727204)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 自律合成 / 自動合成ロボット / 情報科学 / 計算化学 / 精密有機合成 |
研究実績の概要 |
計画班メンバーによるキックオフミーティングがオンラインで行われ、これまでの研究成果を互いに紹介した。このミーティングでは、今後の研究方針についても活発な意見交換が行われた。さらに、本領域の共催講演として田中陵二氏(公益財団法人相模中央化学研究所の主任研究員)を招聘し、北海道大学での講演会「天然の多環芳香族炭化水素新鉱物『北海道石』とその科学」を開催した。田中氏は、自然界に広がる未踏の巨大化学空間の一部についての研究成果を詳細に解説し、その科学的意義や今後の可能性について深い洞察を提供した。計画班の一員である原渕祐特任准教授が参画する「アカデミックファンタジスタ2023」事業を通じて、地元の高校生を北海道大学に招き、計算化学に基づく巨大化学空間探索の手法について解説した。さらに、長田裕也特任准教授はロボットを用いた自動合成技術の実演を行い、これが化学研究における新たな可能性を示す一例として解説を行った。この他にも、計画班メンバーである熊谷直哉教授の研究グループから北海道大学に招かれた博士課程の学生に対して、原渕祐特任准教授による最新の計算化学技術のトレーニングを行った。研究遂行においては、随時メールやSlackなどのコミュニケーションツールを活用して、メンバー間の連携を保ちながら意思疎通を図っている。有機合成、計算化学、情報科学、ロボット合成の各分野の専門家が協力し、それぞれの分野の境界を越えた融合研究を推進した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
領域の採択後すみやかにWebサイト及びSNSアカウントを立ち上げ広報に努めた。外部の講師を招いた講演会や高校生を対象としたセミナーを開催し、さらに計画班メンバーの研究室に所属する学生の短期滞在を伴うトレーニングを実施しており、当初の計画通りおおむね順調に進展していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
各計画班のグループが研究計画に従って研究を推進するよう、メールや公開シンポジウムでのミーティング等で周知を行う。また、論文化した研究成果についてはwebサイト上でわかりやすく解説を行う。また、公開シンポジウムの開催についても計画しており、最新の研究成果を共有する場としたい。また、本領域に関連する海外の研究者を招いて講演会を開催したり、海外の研究室に訪問して講演を行うなど積極的な交流を進める。
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