研究領域 | 感覚と知能を備えた分子ロボットの創成 |
研究課題/領域番号 |
24104001
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
萩谷 昌己 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (30156252)
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研究分担者 |
小長谷 明彦 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (00301200)
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研究期間 (年度) |
2012-06-28 – 2017-03-31
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キーワード | 分子ロボティクス / ナノマシン / ナノバイオ / DNAコンピュータ / 知能ロボティクス |
研究実績の概要 |
●領域会議:3月10-12日、ラフォーレ伊東温泉湯の庭にて評価者を招聘し伊東温泉にて分子ロボティクスプロトタイプシステム進捗、公募班発表会を開催した。若手奨励賞を授与した。●毎月の研究会の開催:4月12日田町拠点。5月9日電通大。6月9日名古屋大。12月8日九州大学、1月23日鳥取大学。●中間評価への対応:7月の中間評価に向けての準備、資料等の作成。●国際学会・シンポジウム等の開催:9月22-26日DNA20計算および分子プログラミングに関する国際会議を京都大学と共催し、各国より多数の参加があった。9月27日第52回日本生物物理学会年会(札幌)にてシンポジウム。10月20-22日マイクロ・ナノ工学シンポジウム(松江)にてオーガナイズドセッション。10月28-29日CBI学会2013年大会(東京)にてシンポジウム。11月14-15日「細胞を創る」研究会 6.0(山形)を共催。●運営会議:領域代表、計画班代表、事務担当、北陸先端大藤本教授(調査官経験者)をメンバーとして、TV会議システムを活用し1~2週間に1回ペースで開催した。●広報・啓蒙活動:ウェブサイトを整備すると共にニュースレター6~11号を刊行した。ナノ・マイクロビジネス展に出展し昨年度を上回る150名程度の来客があった。●学生や若手研究者の活動支援:国際学生生体分子デザインコンペティションに対して種々の支援を行った。特に、日本から参加するチームを対象に国内大会を9月6日東京大学小柴ホールにて開催し、約100人の参加があった。ハーバード大学での本大会の後、11月26日田町拠点にて成果発表会を行った。●田町拠点の整備:実験スペースの整備を行い共用機器として領域メンバーや学生に開放した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度より、領域会議、研究会等を頻繁に開催し、領域内の研究交流及び共同研究の進展に努めている。また、領域会議に加え、必要に応じて班会議を開催することにより、運営会議メンバーが領域全体の研究活動を把握し、共同研究等を促進することができた。運営会議も、TV会議システムを活用し頻繁に開催した。広報・啓蒙活動も活発に行っており、ニュースレター6号~11号も刊行した。本領域と密接に関係する国際会議である第20回DNA Computing and Molecular Programmingを京都に招待し、領域の国際公開シンポジウムを同時開催した。ナノ・マイクロビジネス展にも出展し啓蒙に努めた。国際学生生体分子デザインコンペティションを中心に、学生・若手研究者の育成の活動を推進した。さらに、田町拠点において、領域関係者が自由にAFMによるナノ構造を観測するための環境を整備した。 以上のように、総括班の種々の工夫により、領域全体の活動が順調に進展した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度と同様に、領域会議や定例研究会などにおいて、公募班と計画班、公募班同士の共同研究を親展させる工夫を努力して行う。27年度から新規に参加した公募班に対して計画班との共同研究を促進するための説明会を開催すると共に、運営会議メンバーによるラボビジットを実施する。また、他の新学術領域との共同シンポジウムなど、さらに幅広い活動を行う予定である。本領域のアウトリーチの一環として、ひらめき☆ときめきサイエンスに参画し、高校生を対象に「DNAオリガミと遊ぼう」と題して田町拠点のAFMを用いた講習会を開催する。
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