研究領域 | プラズマ医療科学の創成 |
研究課題/領域番号 |
24108001
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
堀 勝 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80242824)
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研究分担者 |
節原 裕一 大阪大学, 接合科学研究所, 教授 (80236108)
水野 彰 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20144199)
吉川 史隆 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40224985)
池原 譲 独立行政法人産業技術総合研究所, 糖鎖医工学研究センター, 研究チーム長 (10311440)
田中 昭代 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10136484)
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研究期間 (年度) |
2012-06-28 – 2017-03-31
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キーワード | プラズマ / ラジカル / システムバイオロジー / がん治療 / 再生医療 |
研究概要 |
平成25年度は公募班16班が加わり、計画班9班と合わせて25班の体制となり、プラズマと医学・分子生物学ならびに関連学術領域を融合した「プラズマ医療科学」の創成に向けて大きく前進した。本領域に公募班を迎えるため、5月11日に公募班員説明会を開催し、6月1日にはキックオフミーティング(拡大総括班会議)を開催した。9月28日には第2回公開シンポジウムを開催し、12月14日―15日は仙台にて合宿形式の研究会と併せて拡大総括班会議を開催した。3月8日―9日には平成25年度の活動を総括するための拡大総括班会議を開催した。加えて、新学術領域「プラズマ医療科学の創成」と共催の会議を4件、協賛の会議を2件開催した。さらに、名古屋拠点では医工集中ゼミと研究討議として8件開催し、九州拠点では医工連携ゼミと研究討議を合わせて15件開催した。アウトリーチ活動として、リフレッシュ理科教室での講義、長野高校ならびに呉三津田高校での出前講義、名古屋工業大学セミナー、九州大学講義、TEDxNagoyaU講義、名古屋大学オープンレクチャーなどで講義を行った。また高校生や大学生への研究室見学会なども開催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
計画班と公募班を合わせて25班からなる全国規模での文字通り学際的な本格的研究体制を確立し、拡大総括班会議において新たな学術領域の創成に向けた活発な議論が行われた。さらに、新学術領域内にWG1と称するワーキンググループを形成し、新しいプラズマ装置の開発とその配布が行われ、密接な共同研究を開始した。第2回公開シンポジウムにおいては参加人数が200人を超える盛大な会議となり、社会からの関心を惹く研究領域であることを示した。名古屋拠点ゼミや九州拠点ゼミも当初の計画通りあるいはそれ以上の頻度で活発に行われている。加えて、数多くのアウトリーチ活動を行うことにより、広く社会への広報活動を行った。また、8月1日には名古屋大学に我が国初のプラズマ医療科学国際イノベーションセンターを開設した。プラズマ医療科学のネットワークを充実し、用語集の配信を開始し、プラズマと医学分野の横断的理解の醸成をはかった。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度も公開シンポジウムを1件、帯広における合宿形式の拡大総括班会議を1件、年度末の総括的な拡大総括班会議を1件予定している。名古屋、九州における拠点セミナーと研究討議も引き続き活発に行う。さらに、これらの国内での活動に加えて、3月16日―17日にはプラズマがん治療の国際ワークショップ(IWPCT)を名古屋で開催予定であり、世界的な研究拠点としての地位を確立していく。一般向けの講演や研究室見学なども随時開催する予定である。加えて、ウェブサイトの拡充により、プラズマ医療科学ネットワークの更なる充実をはかる。
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