総括班
平成26年度は、まず、本領域における研究の活性化と共に、領域内外での連携の促進、成果の発信を目的として、1)第3回公開シンポジウム(H26.8.9)を、新学術領域「プラズマとナノ界面の相互作用に関する学術基盤の創成」ならびに「統合的神経機能の制御を標的とした糖鎖の作動原理解明」との共催で開催し、異領域の研究者間での活発な議論が交わされた。2)市民公開講座「のぞいてみよう!プラズマと生物と医療の不思議な世界」を平成26年8月10日に開催すべく準備を整えたが、台風による気象警報発令のため、やむなく中止した。3)平成26 年度「プラズマ医療科学の創成」研究会(H26.11.22~23)を、合宿形式の研究会ならびに拡大総括班会議として、帯広畜産大学原虫病研究センターとの共催で開催し、領域研究の進捗に関する議論と共に、原虫病感染予防と制御を含めて活発な討論が行われた。4)第2回プラズマがん治療国際会議(H27.3.16~17)を、企画(組織委員長・副委員長・実行委員長)から運営にわたり本領域が参画して名古屋大学で開催し、国内外の研究者による討論と共に、本領域の成果を発信した。5)平成26 年度「プラズマ医療科学の創成」全体会議ならびに拡大総括班会(H27.3.22~23)を開催し、領域全体での研究の進捗に関する討論が行われた。さらに、若手育成ならびに領域内での異分野間(プラズマ、医学、分子生物学、関連学術分野)の相互理解の加速化を目的として、6)名古屋拠点では新学術領域「プラズマ医療科学の創成」セミナーを開催し、九州拠点では医工連携ゼミと研究討議を開催した。7)領域に属する研究者ならびに学生に、プラズマならびに医学・分子生物学に関する学術・技術用語に関する解説を、「新学術メルマガ」(No. 25~62)としてメール配信すると共に、本領域のホームページに掲載した。
1: 当初の計画以上に進展している
本領域内に留まらず、領域外との全国規模での文字通り学際的な本格的研究体制を確立し、拡大総括班会議において新たな学術領域の創成に向けた活発な議論が行われた。さらに、昨年度より新学術領域内のワーキンググループ形成が密接な共同研究を推し進めている。第2回のプラズマがん治療国際会議を名古屋で開催し、国内外の研究者200名近くが集まったことは、国際的に世界的な研究拠点として注目されたことを示している。名古屋拠点ゼミや九州拠点ゼミも当初の計画通りあるいはそれ以上の頻度で活発に行われている。加えて、数多くのアウトリーチ活動を行うことにより、広く社会への広報活動を行った。
平成27年度も公開シンポジウムを8月に開催予定であり、神戸における合宿形式の拡大総括班会議を10月末に予定している。8月6日には市民公開講座を開催予定している。9月には応用物理学会でプラズマエレクトロニクス分科会シンポジウムのテーマに「プラズマ医療科学の創成」を挙げ討論される予定である。さらに、9月開催予定のアジア欧州プラズマ表面工学国際会議(AEPSE)ではプラズマ医療にフォーカスしたワークショップ、12月開催予定の米国材料科学会(MRS)で生命科学へのプラズマ利用のシンポジウムが取り持たれ、ますます国際的な活動を増やしていく予定である。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 6件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
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