研究領域 | 福島原発事故により放出された放射性核種の環境動態に関する学際的研究 |
研究課題/領域番号 |
24110001
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
恩田 裕一 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00221862)
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研究分担者 |
山本 政儀 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 教授 (10121295)
山田 正俊 弘前大学, 被ばく医療総合研究所, 教授 (10240037)
北 和之 茨城大学, 理学部, 教授 (30221914)
竹中 千里 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (40240808)
中島 映至 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (60124608)
篠原 厚 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60183050)
神田 穣太 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (60202032)
五十嵐 康人 気象庁気象研究所, 環境・応用気象研究部 第四研究室, 室長 (90343897)
浅沼 順 筑波大学, 生命環境系, 教授 (40293261)
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研究期間 (年度) |
2012-06-28 – 2017-03-31
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キーワード | 福島第一原子力発電所 / Cs-137 / 陸域 / 海洋 / 生物 / 大気循環 / 巻き上げ |
研究実績の概要 |
1 領域内の相互啓発と情報共有・・・全計画研究班の研究が円滑に開始できるよう統括をおこなった。全構成員間の交流を促進し,情報共有の緊密化のため,領域ホームページを開設した。ホームページでは国内外の研究情報や国際会議の情報,最新のデータ情報を随時掲載している。領域シンポジウムを開催し,最新の研究成果を発表し合い,研究者間の相互啓発を促進した。 2 情報発信・・・研究成果を広く国内外の学界に紹介するため,和英のホームページを開設した。ニュースレターはホームページと連動させた電子媒体を基本とするが,必要に応じ印刷物でも提供した。国内では24年5月に主催する地球惑星物理学連合大会の関係セッションのフォローアップをし,関連する学会専門分科会やシンポジウムを今後継続して主催するための企画を行った。 3 研究支援活動・・・「データベースワーキングループ」を統括し,事故発生以降の環境データ,モデルデータ,分析データを使いやすい形で整理し,関係研究者に提供するほか,後日一般公開するべくとりまとめた。また「分析チーム」を統括し,24年度中に整備される分析機器のsetupを統括,分析がIAEAスタンダードになるようproficiency testの結果を反映させた。すでに採取されたサンプルの分析を進めるとともに,次年度以降計画班・公募班が採取するサンプルの効率的な分析体制を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
領域内の相互啓発と情報共有を行い、ホームページにて活発な情報発信を行った。 またIAEAスタンダードになるようproficiency testの結果を反映させた。 すでに採取されたサンプルの分析を進めるとともに、次年度以降計画班・公募班が採取するサンプルの効率的な分析体制を整えることができた。
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今後の研究の推進方策 |
1 領域内の相互啓発と情報共有・・・公募研究も含め,全計画研究班の研究が円滑に進むよう統括を継続する。全構成員間の交流を促進し,情報共有の緊密化のため,領域ホームページを更に充実させる。毎年度領域シンポジウムを開催し,研究者間の相互啓発を促進する他,26・28年度には海外研究協力者らを招いて国際会議を開く。 2 情報発信・・・ 研究成果を広く国内外の学界に紹介するため,和英の領域ホームページやニュースレターを更に充実させる。国内ではJPGUをはじめ関連する国内外のセッションやシンポジウムを主催する。28年度には公開シンポジウムで5年間の成果を広く社会に還元する。また,本領域研究課題は一般の関心も高いものであるため,ホームページにてわかりやすく成果を解説する。 3 研究支援活動・・・(1)「データベースワーキンググループ」を統括し,各班の観測データおよびモデル実験の膨大な出力データを管理し研究者に提供する。また,初期の降水量データなど,モデルに同化することにより事故当時の大気拡散や沈着過程の再現を向上させる可能性があるデータについては,早期にモデル構築グループと共同実験する体制を作る。また現場観測データを利用した数値実験に備えるため,26年度にはデータサーバの増強も行う。(2)「分析チーム」を統括し,25年度以降公募班を含めて計測されるサンプルの分析について資材や人員の面から領域全体で支援する体制を築く。
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