研究領域 | マイクロエンドフェノタイプによる精神病態学の創出 |
研究課題/領域番号 |
24116001
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
喜田 聡 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80301547)
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研究分担者 |
廣瀬 謙造 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00292730)
加藤 忠史 独立行政法人理化学研究所, その他部局等, 研究員 (30214381)
吉川 武男 独立行政法人理化学研究所, その他部局等, 研究員 (30249958)
岩本 和也 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40342753)
林 朗子 (高木朗子) 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60415271)
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研究期間 (年度) |
2012-06-28 – 2017-03-31
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キーワード | 神経科学科学 / 精神疾患 / 精神病態 / 脳・神経 / マイクロエンドフェアタイプ / PTSD / 統合失調症 / うつ病 |
研究実績の概要 |
本領域では、多様な基礎研究者が結集し、臨床研究と基礎研究が有機的に統合された新たな精神疾患研究領域を国内に創出することを目的として、分子動態・細胞・回路レベルで可視化された精神病態、すなわち、「マイクロエンドフェノタイプ」の同定とその解析を進める。この研究を進める体制を構築するため、総括班が領域活動をマネジメントした。総括班会議を開催し、領域全体の活動方針及び公募研究の公募に向けた方針を決定した。キックオフシンポジウム及び公募研究説明会を名古屋と東京において計2回開催し、領域の活動開始及び領域の研究内容を周知すると共に、公募研究の公募要領の説明ならびに、公募開始を領域外に説明した。さらに、計画班員を中心とした領域班会議を開催した。この班会議には、大学院生並びにポスドク等の若手研究者を含めた40名以上が一同に会し、計画研究に携わる研究者間の相互理解を深めると共に、領域内の研究方向性の意思統一を図り、領域内の共同研究も推進した。また、領域ホームページを開設し、領域発足をアピールし、領域の概念、研究内容を社会一般に周知した。若手研究者育成支援として、国内の主要学会の若手ワークショップへの講師派遣、国内の情動・記憶回路研究会等への若手研究の派遣・講師派遣を行った。さらに、海外研究者を交えた研究交流会・シンポジウムを企画・実行し、また、高校講義への講師派遣などを行い、精神病態研究における若手研究者の育成を支援した。さらに、計画班員が国内外の主要学会においてシンポジウム等を企画し、計画研究班員がこれらシンポジウム内で講演し、精神病態のマイクロエンドフェノタイプの概念の周知を目指した。また、研究支援活動のルールを定め、領域内の共同利用機器を整備するなど、支援活動の準備を進め、支援活動を開始した。また、ニュースレター発刊に向けて、作製を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
キックオフシンポジウム、公募研究説明会、領域班会議を開催し、領域ホームページを開設し、国内の主要学会の若手ワークショップへの講師派遣、国内の研究会等への若手研究の派遣・講師派遣を行い、海外研究者を交えた研究交流会・シンポジウムを企画・実行し、高校講義への講師派遣などを行うなど、領域内の研究活動の推進、さらに、アウトリーチ活動が十分に行えたため。
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今後の研究の推進方策 |
計画研究班員と中心とする国際シンポジウム、国内シンポジウムを開催し、研究者間の相互理解を深めると共に、領域内の研究方向性の意思統一を一層図る。班会議、シンポジウム開催を通して、国内の研究者及び世界的な研究者とディスカッションする機会を設け、領域内外の研究者との意見交換と情報交換を行い、領域内の研究の一層の充実を図る。特に、今年度参加する公募班に領域の活動方針を徹底し、計画班と公募班との融合を図る。さらに、支援活動を本格的に実施し、領域内の共同研究を活性化させる。領域ホームページを充実させて、ニュースレターの発行を行い、本領域の発足を社会に周知する。ニュースレターに関しては、精神疾患を生物学的にわかりやすく解説し、また、基礎研究者に対するメッセージとして「精神疾患研究とはどうあるべきか。何を研究すれば良いか」を広く周知する。
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