総括班
本領域では、多様な基礎研究者が結集し、臨床研究と基礎研究が有機的に統合された新たな精神疾患研究領域を国内に創出することを目的として、分子動態・細胞・回路レベルで可視化された精神病態、すなわち、「マイクロエンドフェノタイプ」の同定とその解析を進める。この方針に基づいて、総括班が領域活動をマネジメントした。26件の公募研究が開始されたため、2013年6月に計画班と公募班が集合した領域班会議を開催し、領域の活動方針を周知し、共同研究の推進を図った。8月には2日間の班会議を開催し、100名以上が参加して計画研究と公募研究代表者が研究紹介と成果発表を行い、研究交流を行った。一方、2013年6月京都に、海外から研究者を招き、国際シンポジウムを開催した。また、国内外の主要学会においてシンポジウム等を企画し、精神病態のマイクロエンドフェノタイプの概念を紹介するとともに、精神疾患研究の基礎研究の重要性を訴えた。若手研究者育成支援として、2014年2月、70名以上が参加した領域内若手育成シンポジウムを2日間開催した。特に、このシンポジウムでは、領域外より講師を招き、精神病態のレクチャーをお願いし、西毛病院の精神病棟を見学し、精神病態の実体の理解を目指した。広報活動としてニュースレターを発行した。ニュースレターでは、単に領域発足と研究内容を周知するのみならず、精神疾患の基礎研究を推進するため、今後の国内の精神疾患基礎研究を考える座談会を企画して、その内容を掲載した。さらに、一般向けの精神疾患の解説等も掲載し、精神疾患研究の重要性を社会に訴えるアウトリーチ的内容を盛り込んだ二段階構成とした。アウトリサーチ活動として、出張講義のみならず、高校生向け公開講演会を開催した。支援活動を本格的に実施し、次世代シークエンサー支援、分子動態解析支援を中心として、活発な支援活動を展開した。
2: おおむね順調に進展している
領域班会議の開催、ニュースレターの発行、海外研究者を交えた国内外の主要学会のシンポジウム企画、若手育成シンポジウムの開催、国内の研究会等への派遣・講師派遣を行い、高校生向けの公開講演会を開くなど、領域内の研究活動の推進、さらに、アウトリーチ活動を十分に行えたため。
研究交流を目的とした班会議及び若手育成を目指した若手交流会を開催し、現在のアクティビティを継続し、研究者間の相互理解を深めると共に、領域内の研究方向性の意思統一を一層図る。国内外のシンポジウムを積極的に開催し、領域内外の研究者との意見交換と情報交換を行い、領域内の研究の一層の充実を図る。支援活動のアクティビティを維持して、領域内の共同研究を活性化させる。領域ホームページを充実させると共に、ニュースレター第二号の発行を行い、精神疾患に対する理解を社会的にも浸透させる。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (18件) (うち査読あり 17件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (49件) (うち招待講演 27件) 図書 (3件) 備考 (5件)
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