総括班
本領域では、基礎研究者が結集し、臨床と基礎研究が統合された精神疾患研究領域を創出することを目的として、分子動態・細胞・回路レベルで可視化された精神病態、すなわち、「マイクロエンドフェノタイプ」の同定とその解析を進める。総括班会議を開催し、領域全体の活動方針を決定した。2014年7月蔵王、12月東京において、領域班会議を開催し、研究成果を発表し、領域内の研究を総括すると共に、研究方針を決定した。班会議では、ポスターセッションを行い、若手育成を目指した。また、2014年12月包括脳ネットワークのシンポジウムにおいて、他の新学術領域と合同シンポジウムを開催し、精神疾患の基礎研究の重要性を訴えた。若手シンポジウムを開催し、領域内の若手研究者による研究と共同研究の推進を図った。また、精神疾患の当事者研究を行う団体に講演を依頼して、当事者らの生の声を聞き、領域内の若手基礎研究者が精神疾患を理解する機会を提供した。同様の目的で、2014年9月日本神経科学会において、基礎研究者向けに精神疾患をレクチャーする教育シンポジウムを開催した。2014年9月東京、2015年1月熱海において、海外から著名研究者を招き、国際シンポジウムを開催した。また、主要学会においてシンポジウムを企画し、マイクロエンドフェノタイプの概念と領域内の研究成果を周知した。広報活動としてニュースレター第2号を発行した。ニュースレターでは、精神疾患の基礎研究を推進するため、「精神疾患モデル動物がどうあるべきか」を考える座談会を企画して、その内容を掲載した。さらに、精神疾患研究の重要性を社会に訴えるアウトリーチ的内容を盛り込んだ。また、アウトリサーチ活動として、出張講義や一般向けの講演会を行い、精神疾患の理解を求めた。次世代シークエンサー支援、分子動態解析支援を中心として、活発な支援活動を展開した。
2: おおむね順調に進展している
計画通りに領域の運営が行われたため。
今年度から第二期の公募研究が開始されるため、年度早期に公募研究のキックオフミーティングを開催し、領域の研究目的を周知し、領域内の連携による共同研究を推進する。さらに、研究交流を目的とした班会議及び若手育成を目指した若手交流会を開催し、現在のアクティビティを継続し、研究者間の相互理解を深めると共に、領域内の研究方向性の意思統一を一層図る。国内外のシンポジウムを積極的に開催し、領域内外の研究者との意見交換と情報交換を行い、領域内の研究の充実を図る。支援活動のアクティビティを維持して、領域内の共同研究を活性化させる。領域ホームページを充実させると共に、ニュースレター第3号の発行を行い、精神疾患に対する理解を社会的にも浸透させる。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (30件) (うち国際共著 2件、 査読あり 22件、 謝辞記載あり 6件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (37件) (うち招待講演 20件) 図書 (1件) 備考 (4件) 産業財産権 (2件)
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