総括班
本領域では、先端的な解析技術の開発・導入、および、ウェットとドライ(情報科学・計算科学)の融合、という2つをドラインビングフォースとして、転写制御の全体像を定量的に明らかにすることを目指している。総括班は、開発された技術を領域内外に普及させる活動や、ウェットとドライの融合を促進する場の醸成等を通じて、転写サイクル研究を推進する。研究支援の具体的な活動内容は以下のとおりである。(1)先端的技術の領域内共同システムの構築と運用。H25年度までに次世代シーケンサー、1分子蛍光顕微鏡、構造解析装置の領域内共同利用システムを確立したので、H26年度はその利用率の向上を図るためチュートリアルの整備等を行った。(2)トレーニングワークショップ(TWS)の開催。H26年度は実施しなかったが、その代わり、ウェットとドライの融合を図る試みとして、全体班会議(下記)でパネルディスカッションを実施した。(3)領域内の研究交流ならびに若手支援。H26年度は当初計画に従い、H26年8月に第3回全体班会議を磯部(群馬県)で開催した。また、H26年11月には国際シンポジウムを東京で開催し、領域の内外から約200名の聴衆を集めた。国際シンポジウムにはRobert G. Roeder先生をはじめとする6名の著名な研究者を講演者として領域外から招いた。さらに、若手中心の研究発表の場として、転写研究会ならびに新学術「転写代謝」領域との共催で「冬の若手ワークショップ」をH27年2月に伊香保(群馬県)で開催した。また「若手海外派遣」を今年度も実施し、領域内公募を経て大学院生1名がドイツの国際会議に参加し発表するのを支援した。(4)広報活動。領域ウェブサイトを通じて、引き続き積極的な情報発信を行った。また、H27年1月にはニュースレターを発刊した。
2: おおむね順調に進展している
H26年度は国際シンポジウムを開催したのをはじめ、班会議や若手主体のワークショップの開催、その他研究会の共催、国内外研究者によるセミナーの開催支援等を積極的に行ない、班員間での融合的研究の促進や領域内外の情報交換を昨年度、一昨年度以上に行うことができた。先端的技術の領域内共同システムの構築と運用や若手支援、若手支援、広報活動も計画通りに進めることができた。
総括班が担う研究支援活動を以下に列挙する。1.先端的技術の領域内共同利用システムの構築。本領域では、次世代シーケンサーや1分子顕微鏡、構造解析用の装置を総括班の経費で購入し、各分野に習熟した松本、十川、緒方がそれぞれの機器の管理・運用を技術支援を行っている。H24年度に機器を導入し、H25年度に運用を開始、H26年度にはその利用率の向上を図るためチュートリアルの整備等を行った。H27年度は、広報や講習会等の開催を通じて、機器の利用率をさらに高めていく。2.トレーニングワークショップや講習会の開催。革新的な技術をいち早く導入し、従来の方法では解析不能な対象に挑むためには、その技術の原理を理解する必要がある。しかしバイオインフォマティクスや計算科学等は、生物分野の多くの研究者にとってなじみが薄いので、これらの手法に関する原理やテクニックを学ぶためのトレーニングワークショップや講習会を今年度も開催する予定である。3.若手研究者育成のための情報交換の機会の提供。通常の全体班会議を年1回開催するほか、若手主体のワークショップを開催し、若手に発表の機会を与える。さらに、領域の若手研究者が海外で研究発表を行う際の旅費の支援も引き続き行う。4.広報活動。領域のウェブサイトを通じて研究者のみならず一般社会に向けて、領域の活動内容を発信してきた。H27年度も引き続き、領域ウェブサイトを頻繁に更新して情報発信に務める。さらにニュースレターも発行して、領域の諸活動や研究成果の広報に務める。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (43件) (うち国際共著 1件、 査読あり 43件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 38件) 学会発表 (81件) (うち招待講演 11件) 図書 (6件) 備考 (1件) 産業財産権 (3件) (うち外国 2件)
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