総括班として、各研究計画班相互の連携促進、データセンターの運営、若手海外渡航支援、領域外への発信を実施した。班間連携としては、計画研究班および公募研究班間の横断的活動として進めてきた、1)海洋区系、2) 太平洋の二酸化炭素吸収:非市場性価値評価、3) 太平洋における生物生産と栄養塩類の動態、4) 漁業資源としての広域回遊魚:市場性価値評価、5) Food service予測、6) Ocean Health index /indicator、7) Ocean Vision for 2050、8) 安定同位体データベース、の計8課題に取り組んだ。領域全体集会(総括班会議を含む)を2017年3月4~6日に開催し成果を取りまとめるとともに、総括班会議では外部評価委員から5年間の活動について総合評価を受け、今後のフォローアップ活動を整理した。2016年12月に海外から講演者を招聘して「国際管轄圏海域外の海洋生物多様性(BBNJ)に関する国際シンポジウム」を開催した。 データセンターでは、前年度に引き続き、これまでに収集した試料に加え、領域主催航海として実施された新青丸KS-16-9次航海(本州南方海域)、白鳳丸KH-17-4次航海(亜熱帯北太平洋)で得た試料の分析とデータの品質管理を行った。若手海外渡航支援はこれまでと同様に学際的な渡航目的に重点を置いて、海外研修(米国3名)、共同研究(ドイツ1名、経費は前年度繰越分)に派遣した。さらに領域の活動を、領域ホームページでの一般向け記事の掲載、9月および3月のニュースレターの発行、2017年3月のサイエンスカフェの実施(東京)等により領域外に発信した。
|