研究領域 | ゆらぎと構造の協奏:非平衡系における普遍法則の確立 |
研究課題/領域番号 |
25103001
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐野 雅己 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (40150263)
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研究分担者 |
野口 博司 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00514564)
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研究期間 (年度) |
2013-06-28 – 2018-03-31
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キーワード | 非平衡物理 |
研究概要 |
総括班では、研究グループ間の連携がスムーズに行われるように、研究をとりまとめ、指導、調整を行うとともに、領域の研究成果を国内外に発信している。今年度は以下の活動を行った。 9月12日に領域キックオフミーティング、12月25日-27日に第1回領域研究会を主催し、領域全体で最新の研究成果について情報を交換すると共に領域内での連携について議論した。領域内での議論を深めるため、領域をまたぐテーマについて研究会などを開催している。25年度はゆらぎの定理について3月4日にチュートリアルを行い、3月14日に最新の成果についての若手研究会を開催した。3月6日にA02,A03合同班会議を複雑流体について行い、3月7日、8日にせん断流下での界面活性剤の構造形成にテーマを絞った国際ワークショップを開催した。また、第7回物性科学領域横断研究会を物性関係の新学術領域と合同で、パターン形成に関する国際ワークショップをお茶大と共催で開催した。 領域内の共同研究を推進するため若手研究者派遣プログラムを設けている。25年度は2名の学生の申請が採択され、櫻井研に2週間に派遣と佐野研、豊田研に2週間と一ヶ月間の派遣が行われた。 領域の研究成果の広報活動も行った。一般の聴衆を対象とした第1回公開シンポジウム「非平衡物理学の挑戦―物理から生命への架け橋―」を2月15日に開催した。大学生59名、高校生5名、一般38名、計102名の参加があり、熱心にメモをとったり、活発に質問をする参加者も多く、非常に好評であった。領域HPを作成し、領域の広報を行うと共にニュースレターの発行、25年度の成果報告書を作成し、関連する分野の研究者らに配布した。ニュースレターの第1号は拡大号として計画研究の研究内容を紹介した。 これらの企画準備等のため、総括班会議を3回、総括班企画会議を8回行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
申請時に予定していた領域キックオフミーティング、領域研究会だけではなく、ゆらぎの定理に関するチュートリアルと若手研究会などテーマ別の企画も開催し、領域内の交流を深めた。研究会でも大学院生をはじめとする若手研究者が活発に質問を行っており、今後の活躍が期待される。 一般の聴衆を対象とした公開シンポジウムも大雪の後にもかかわらず102名の参加者があり、非常に好評であった。アンケートにおいても半数以上がとても面白かったと回答しており、「感動した」、「刺激になった」という感想を頂いている。
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今後の研究の推進方策 |
まず新しく本領域に加わった公募班の研究が速やかに進められるように、公募班キックオフ研究会 を京都で4月26日、27日に開催する。第2回領域研究会を8月29日ー31日に札幌で開催する。また、第1回若手勉強会を非平衡統計力学の基礎理論をテーマに8月 6日ー8日に東京で開催する。これ以外にも秋以降にテーマ別のワークショップなどのいくつかの企画の準備を進めている。共催で以下の研究会をサポートする。 OPEN QUESTIONS ON THE ORIGIN OF LIFE (OQOL2014) 7月12日ー13日 (京都木津川) Interface fluctuations and KPZ universality class - unifying mathematical, theoretical, and experimental approaches 8月20日ー23日 (京都) また、2015年度開催予定の国際会議の準備も進める。 若手研究者派遣プログラムなどを通じ、研究グループ間の連携をサポートする。
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