研究領域 | オートファジーの集学的研究:分子基盤から疾患まで |
研究課題/領域番号 |
25111001
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
水島 昇 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10353434)
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研究分担者 |
吉森 保 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (60191649)
小松 雅明 公益財団法人東京都医学総合研究所, その他部局等, その他 (90356254)
中戸川 仁 東京工業大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (90414010)
野田 展生 公益財団法人微生物化学研究会, その他部局等, 研究員 (40396297)
斉木 臣二 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00339996)
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研究期間 (年度) |
2013-06-28 – 2018-03-31
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キーワード | オートファジー / 細胞内分解 / リソソーム / 神経変性疾患 |
研究概要 |
オートファジーの包括的研究体制を構築すべく、本年度は計画研究を中心としてオートファジーに関する研究の推進と、領域に関連する情報の収集・発信・交換等を行った。 採択後直ちにホームページを設置し、領域内の情報の交換の場として有効に活用した。また、班員の成果およびオートファジーに関連した論文を紹介するオートファジーフォーラムを開設した。平成26年3月31日現在20報の論文が紹介され、領域内の情報交換に寄与した。今度も活発な討論がなされることが期待される。 第1回班会議は平成25年12月19日~21日に静岡県掛川市で行った。これはオートファジー研究会と合同で行い、170名を超える参加があった。また、この間第1回総括班会議を開催し、本年度事業の報告と来年度の計画を協議した。 領域全体の効率的な研究支援としては、本領域で共有する設備である高解像度4Dイメージシステム、リアルタイムコンフォーカル顕微鏡(ニポウディスク顕微鏡ユニット)を購入し、東京大学・医学系研究科に設置した。これらは順調に運営、使用されている。 創薬等支援技術基盤プラットフォーム情報拠点で扱われている、オートファジーデータベースと連携し、データベースの充実化に貢献した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた、班会議・総括班会議開催、ホームページの設置、オートファジーフォーラムの開設、研究支援用顕微鏡の導入、オートファジーデータベースとの連携はいずれも予定通り行った。また当初予定していたデジタルPCRは東京大学内で借用できることになったため、用途の異なる研究支援用顕微鏡をもう1台導入することで研究支援の充実化を図るなどの工夫を行った。これらの顕微鏡は実際に設置研究室以外の領域内研究者によって利用されている。その他の領域内共同研究も進行しており、共同研究論文の投稿にも至っている。以上のことから、総括班の活動は順調に遂行されていると判断される。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度からは公募研究が加わるため、より包括的なオートファジー研究を遂行できるよう、総括班として企画、調整、評価を行う。班会議は今後もオートファジー研究会と合同で開催する方針を決めており、オートファジー研究領域の研究者間の情報交換、研究資材の相互活用などの協力体制の構築を試みる。また、若手育成に重点を置いた、若手のみからなる研究会も企画運営する予定である。今後の班会議の担当幹事はすでに決定しており、平成26年度は北海道札幌市で行う予定である。また、他分野との交流も積極的に行う必要があり、日本タンパク質科学会年会では共催シンポジウムを行う。 研究支援面では、総括班で購入した高感度リアルタイム共焦点レーザー顕微鏡、デコンボルーション顕微鏡の利用を推進する。 ホームページでは、引き続き班会議や関連シンポジウムなどの領域内の情報を提供し、オートファジーフォーラムでの班内外の論文の紹介と討論をよりいっそう活発化する。班員の相互連携を深めるために、公募研究を含めた領域の全体の名簿(冊子体)を作成して、班員に配布する予定である。
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