研究領域 | 多様性から明らかにする記憶ダイナミズムの共通原理 |
研究課題/領域番号 |
25115001
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
齊藤 実 公益財団法人東京都医学総合研究所, 認知症・高次脳機能研究分野, 基盤技術研究センター長 (50261839)
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研究分担者 |
佐藤 守俊 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (00323501)
多羽田 哲也 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (10183865)
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研究期間 (年度) |
2013-06-28 – 2018-03-31
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キーワード | 記憶 / 神経回路 / 流動性 / 動物モデル |
研究実績の概要 |
今年度は領域班会議を11月3-5日に京都グランドパレスにて開催し、研究代表者による口頭発表と、若手研究室員を中心としたポスター発表を行った。ポスター発表者も3分のショートトークを行ってもらった。領域班会議に併せて総括班・班会議を開催し、中間報告に向けての対策、平成28年度公募研究募集の選定基準、次年度領域班会議の開催時期や開催場所などについて話し合いを行った。領域班会議に続けて6日に国際シンポジウムを京都大学稲森ホールにて開催した。線虫、ショウジョウバエ、ゼブラフィッシュ、マウスでの著名な記憶研究者を海外から招聘し、国内の研究者と併せて記憶研究の最前線での成果やコンセプトについて活発な意見交換を行った。また総括班・班会議で決定した公募研究に向けての数理シンポジウムを東京大学フードサイエンス棟にて開催し、記憶研究の数理からのアプローチ、またビッグデータの処理解析と、我々の領域からの記憶研究の最新成果を紹介し、互いのアプローチを融合することで得られることは何か?意見交換を行った。他に総括班の関連したアクティビティとして、共通利用機器の利用促進を目的としたイメージング技術講習会を8月31日~9月1日 行動解析講習会9月1~4日で東京都医学総合研究所にて開催し、包括脳が主催するシンポジウムにて、新学術領域喜田班と小林班とで若手シンポジウムを学術総合センターにて、無脊椎動物の記憶研究会である分子高次機能研究会を金沢KKRホテルにてそれぞれ開催した。また逐次研究運営委員会を開催し領域全体での研究の進行や問題点について意見交換と対策の立案を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は従来の領域班会議に加えて国際シンポジウムを開催することで、最新の研究成果について率直な意見交換と、班内外の研究者とのコミュニケーションを広げ、各課題研究の意義と方法論を認識し、各自のこれからの研究に反映させることが出来た。またマイクロ精神病態領域、適応回路シフト領域と合同で若手シンポジウムを開催することにより、本領域の若手研究者の研究を広く神経科学領域の研究者に紹介すると共に、シンポジウム後の懇談会により研究者同士の交流を深めることが出来た。中間評価では共同利用機器として東大に設置したfMRIの開発状況について遅れが指摘されるとともに、共同研究の実施について指摘があった。開発の遅れについては中間報告書への記載不備などによる誤解もあったが、共同研究の体制については改めて確認が行われ実施体制の構築が検討された。
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今後の研究の推進方策 |
6月には領域班会議を開催し、新規公募班員間のコミュニケーションを広げ、各課題研究の意義と方法論を認識し、各自のこれからの研究に反映させる。随時必要に応じて新旧班員を対象としたワークショップを開催し、新旧班員間で意見交換や共同研究が行える体制を作る。随時領域HP更新するとともに領域ニュースを発行して領域活動の状況を領域内外に知らせる。必要に応じて運営委員会を開き円滑な領域運営を行う。遅れているfMRIの開発や二光子レーザー顕微鏡へのKTN結晶の実装を速やかに進めるとともに、現在利用できる範囲での共同利用を進めるべく、領域内で共同利用機器についての周知や利用講習会を随時行う。
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