研究領域 | 多様性から明らかにする記憶ダイナミズムの共通原理 |
研究課題/領域番号 |
25115001
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
齊藤 実 公益財団法人東京都医学総合研究所, 認知症・高次脳機能研究分野, 基盤技術研究センター長 (50261839)
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研究分担者 |
佐藤 守俊 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00323501)
多羽田 哲也 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (10183865)
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研究期間 (年度) |
2013-06-28 – 2018-03-31
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キーワード | 記憶 / 神経回路 / 流動性 / 動物モデル |
研究実績の概要 |
今年度は領域班会議を6月27日から29日に掛川ヤマハリゾートつま恋にて開催し、研究代表者による口頭発表と、若手研究員を中心としたポスター発表を行った。ポスター発表者も3分のショートトークを行ってもらった。新しい公募班員を含めて互いの研究の認知と情報交換や共同研究の可能性などについて広範な意見交換を行った。領域班会議に併せて総括班・班会議を開催し、平成29年度に東京都医学総合研究所と共催予定の国際シンポジウムについて意見交換を行い「Functions and mechanisms of neuromodulation: a synthesis of knowledge from various organisms」Neuromodulatory systemの作用機構と動作原理 「各種モデル動物による研究知見の統合」のタイトルで開催することを決定し、招待講演者などについて案を提出し了解を得た。研究管理委員会が主体となりHPの逐次アップデートを行い、領域ニュースを発行した。他に総括班の関連したアクティビティとして次世代脳が主催するシンポジウムにて、新学術領域喜田班と小林班とで若手シンポジウムを学術総合センターにて、無脊椎動物の記憶研究会である分子高次機能研究会を豊橋シーパレスリゾートにてそれぞれ開催した。また逐次研究運営委員会を開催し領域全体での研究の進行や問題点について意見交換と対策の立案を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は予定通り領域班会議を開催することで、新規公募班員との意見交換も活発に行えた。特に中間評価で指摘された数理研究者の公募班員の研究状況を知ることで、各自のウェットでの研究にどのようにして数理的な理解を反映させるかについて、貴重な意見の交換が出来た。同じく中間評価で指摘された、共同利用機器として東大に設置したfMRIの開発状況については順調に開発が進み、現在予定通り学習課題を遂行させながらのfMRI画像取得を始め、久恒グループと齊藤グループとの共同研究が進んでいる。マイクロ精神病態領域、適応回路シフト領域と合同で開催した若手シンポジウムでは、これにより班内外の研究者とのコミュニケーションを広げ、本領域の若手研究者の研究を広く神経科学領域の研究者に紹介することが出来た。合同若手シンポジウムに先立って評価委員会のチャールズ横山氏から論文投稿先のグレードをどのようにしてあげるか、いくつかのポイントを上げた講演をしてもらったがこれも大変好評であった。以上の結果を鑑みて概ね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
5月17日に上記の国際シンポジウムを東京都医学総合研究所で共催する。海外からRobert Malenka, Kjel Fuxe, Margaret Rice, Ron Davisを招聘する。国内からは領域研究者に加えてNeuromodulatory systemで著名な研究者を招聘して開催する。来年3月には最後となる領域班会議を富山で開催して各班員の成果を総括し、領域終了後の各自のこれからの研究に反映させる予定である。また随時必要に応じて新旧班員を対象としたワークショップを開催し、新旧班員間で意見交換や共同研究が行える体制を作る。随時領域HP更新することで領域活動の状況を領域内外に知らせる。必要に応じて運営委員会を開き円滑な領域運営を行う。
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