研究領域 | 動的クロマチン構造と機能 |
研究課題/領域番号 |
25116001
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80300870)
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研究期間 (年度) |
2013-06-28 – 2018-03-31
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キーワード | ゲノム多様性 / ゲノム進化・再編 / 遺伝情報複製・再編 / ゲノム機能 / 活性発現の分子機構 / 染色体構築・機能・分配 / 生体高分子構造・機能 / 構造活性相関 |
研究実績の概要 |
本研究は、総括班として、新学術領域研究「動的クロマチン構造と機能」領域が円滑かつ効率良く推進され、最大の研究成果が得られるよう支援活動を行うことを目的とする。1)班会議の開催:2014年7月3日(木)~5日(土)、サホロリゾートにて74名が参加して、第2回班会議を開催した。2)公開シンポジウムの開催:2015年1月12日(祝)、千里ライフサイエンスセンターにて、一般公開シンポジウム「生き物と細胞の設計図~DNA・クロマチン・核~」を開催した。班員の中から9名が、およそ80名の市民に最新のクロマチン研究成果を発表した。3)サーキュラーの発行:本年度は、2014年4月28日、2014年6月23日、2014年9月16日、2014年11月10日、2015年1月5日の計5回のサーキュラーの発行を行った。4) 本領域が主催して、第14回 日本蛋白質科学会年会ワークショップ「クロマチンの動的構造とDNA機能発現機構」(2014年6月25日-27日、横浜)、第52回日本生物物理学会年会シンポジウム「生命現象の基本に迫る動的クロマチン構造・機能研究の最前線」(2014年9月25日~27日、北海道)、第87回 日本生化学会大会シンポジウム「創薬や再生医療の基盤となる「動くクロマチン構造」を追う」(2014年10月15日~18日、京都)を開催することで、領域研究を他分野の研究者へ広く紹介した。また、第32回染色体ワークショップ・第13回核ダイナミクス研究会(2014年12月15日~17日、広島)、第8回日本エピジェネティクス研究会年会 (2014年5月25日~27日、東京)、および国際会議The 9th 3R Symposium (2014年11月17日~21日)、静岡)を共催した。また、シンポジウム「DNAダイナミクスと遺伝情報の維持機構」(2014年3月7日、東京)の協賛を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
若手の会の充実化および定例化に成功し、2014年7月2日(水)~3日(木)の日程で、サホロリゾートにて、第二回若手研究者ワークショップ「クロマチン動構造 若手交流ワークショップ」を開催した。若手研究者27名が発表し、クロマチン研究についての情報交換と議論を行った。本年度は、東京工業大学木村宏先生による英語論文作成講座「英語で正確に表現するために」を開催し、若手研究者への論文作成指導を行った。また、千里ライフサイエンスセンターにて開催した、一般公開シンポジウム「生き物と細胞の設計図~DNA・クロマチン・核~」では、およそ80名の一般市民に参加いただき、本領域の研究内容について、専門的な知識がなくても理解できるレベルで紹介することができた。並行して、領域内共同研究も円滑に進行し、22報の論文発表を行った。さらに、現在論文投稿準備中の研究も多数存在する。これらの観点から、当初の計画以上に進展したと考える。
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今後の研究の推進方策 |
若手の会の充実化、若手研究者育成をはかるため、若手の会ワークショップおよびPIによる実践的講義を継続して行う。また、領域内共同研究を活性化するため、若手主導での共同研究の支援を積極的に推進する。また、若手研究者の海外への留学を奨励するために、海外の大学や研究機関での研究経験を有する若手研究者を招聘し、日本と海外の研究機関における異同について紹介するためのワークショップを開催する予定である。そして、海外研究機関への留学のメリットとデメリットについて、実践レベルでの議論を行う機会を設ける。
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