スパースモデリングと高次元データ駆動科学創成への支援と広報

2013 年度 実績報告書

• 研究領域: スパースモデリングの深化と高次元データ駆動科学の創成
• 研究課題/領域番号: 25120001
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 岡田 真人 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (90233345)
• 研究分担者: 富樫 かおり 京都大学, 医学研究科, 教授 (90135484) ; 木川 隆則 独立行政法人理化学研究所, 生命システム研究センター, チームリーダー (20270598) ; 谷藤 学 独立行政法人理化学研究所, 脳科学総合研究センター, チームリーダー (60197530) ; 駒井 武 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (30357024) ; 宮本 英昭 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (00312992) ; 本間 希樹 国立天文台, 水沢VLBI観測所, 教授 (20332166) ; 田中 利幸 京都大学, 情報学研究科, 教授 (10254153) ; 福島 孝治 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (80282606) ; 赤穗 昭太郎 独立行政法人産業技術総合研究所, 人間情報研究部門, 研究グループ長 (40356340) ; 福水 健次 統計数理研究所, 理論・推論研究系, 教授 (60311362) ; 樺島 祥介 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (80260652) ; 藤代 一成 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (00181347)
• 研究期間 (年度): 2013-06-28 – 2018-03-31
• キーワード: スパースモデリング / 高次元データ駆動科学 / データ駆動科学の実践 / データ駆動科学の数理基盤 / 若手人材育成

研究実績の概要

本研究では，理科第二分野に属する生物学・地学の幅広い実験・計測研究者と情報科学研究者の有機的連携により，高次元データから隠れた規則性を発見する高次元データ駆動科学ともいうべき新学術領域の創成を目的とし，以下に示すような支援活動および広報活動を行った．
まず，本領域に属する計画研究間の有機的連携の促進のため，本総括班が主導のもと，月2回のペースにて研究打合せやセミナーを開催した．また，4回の総括班会議を開催し，領域全体の研究進捗を把握するとともに，今後の指針の選定を慎重に行った．特に，平成25年12月に行った領域会議では，全計画研究が一堂に会し，各計画研究の研究進捗を把握するとともに，計画研究間の連携を促進し，多くの共同研究の推進を支援することに成功した．
また，スパースモデリングによる高次元データ駆動科学の実践，および，数理基盤の形成の推進を担う公募研究を幅広く掘り起こすために，全国14カ所にて，本新学術領域の公募説明会を開催した．結果，のべ450名といった多数の研究者に参加いただき，我が国において本新学術領域の発足，および，高次元データ駆動科学の今後の可能性を十分に広められた．また，そうした活動により，132件の公募研究としての応募が集まった．これは，本来30件の採択を予定していた4倍を超える数である．このように，説明会開催により，全国的に高次元データ駆動科学が周知され，本領域の重要性に対する理解が得られた結果といえる．

現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

領域内での研究打合せ・セミナーの開催支援により，実験・計測研究者と情報科学研究者の協働が予想以上に早く進展している．また，全国14カ所による公募説明会の開催により，予想を大幅に超える応募者の獲得に成功した．

今後の研究の推進方策

計画研究間だけでなく，計画研究と公募研究の協働，および公募研究間の協働促進のために，年2回の領域全体会議を開催するとともに，必要に応じた研究打合せ・セミナー開催を引き続き企画していく．また，高次元データ駆動科学の重要性を幅広く周知するために，領域主催のチュートリアル講演会を開催する．

研究成果

• [学会発表] Bayesian spectral deconvolution and sparse modeling (2014)
  • 著者名/発表者名: Masato Okada
  • 学会等名: Cooperation of Computational Materials Science and Mathematics toward Smart Materials Design II ― What Materials Informatics brings in? ―
  • 発表場所: 東北大学，宮城県，日本
  • 年月日: 2014-01-08 – 2014-01-08
  • 招待講演
• [学会発表] ハイパフォマンスコンピューティングとスパースモデリング (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡田真人
  • 学会等名: 2014年ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム
  • 発表場所: 一橋大学，東京都，日本
  • 年月日: 2014-01-07 – 2014-01-07
  • 招待講演
• [学会発表] 「新学術領域 疎性モデリング」の領域説明 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡田真人
  • 学会等名: 新学術領域 ナノ構造情報との合同シンポジウム
  • 発表場所: 名古屋大学，愛知県，日本
  • 年月日: 2013-10-11 – 2013-10-11
• [学会発表] データ駆動による物性研究の展開：STM画像データから物理モデルの構成方法 (2013)
  • 著者名/発表者名: 福島孝治
  • 学会等名: 新学術領域 ナノ構造情報との合同シンポジウム
  • 発表場所: 名古屋大学，愛知県，日本
  • 年月日: 2013-10-11 – 2013-10-11
• [学会発表] 「新学術領域 疎性モデリング」の領域説明 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡田真人
  • 学会等名: クロマチン動態数理科学研究拠点との合同シンポジウム
  • 発表場所: 広島大学，広島県，日本
  • 年月日: 2013-10-08 – 2013-10-08
• [学会発表] スパース信号と圧縮センシング (2013)
  • 著者名/発表者名: 樺島祥介
  • 学会等名: クロマチン動態数理科学研究拠点との合同シンポジウム
  • 発表場所: 広島大学，広島県，日本
  • 年月日: 2013-10-08 – 2013-10-08
• [学会発表] 新学術領域 疎性モデリングの目的・狙い (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡田真人
  • 学会等名: 新学術領域「疎性モデリング」「ELC」合同シンポジウム
  • 発表場所: 九州大学，福岡県，日本
  • 年月日: 2013-09-20 – 2013-09-20
• [学会発表] スパースモデリングとデータ駆動科学 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡田真人
  • 学会等名: 第29回ファジィシステムシンポジウム
  • 発表場所: 大阪国際大学，大阪府，日本
  • 年月日: 2013-09-11 – 2013-09-11
  • 招待講演
• [学会発表] スパースモデリングの深化と高次元データ駆動型科学の創成 ー地球科学と脳科学のデータの背後に潜む普遍性ー (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡田真人
  • 学会等名: 資源・素材2013
  • 発表場所: 北海道大学，北海道，日本
  • 年月日: 2013-09-03 – 2013-09-03
  • 招待講演
• [学会発表] スパースモデリングとデータ駆動科学 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡田真人
  • 学会等名: 2013年映像情報メディア学会年次大会
  • 発表場所: 工学院大学，東京都，日本
  • 年月日: 2013-08-30 – 2013-08-30
  • 招待講演
• [学会発表] スパースモデリングによるブラックホールの直接撮像へ向けて (2013)
  • 著者名/発表者名: 本間希樹
  • 学会等名: 2013年映像情報メディア学会年次大会
  • 発表場所: 工学院大学，東京都，日本
  • 年月日: 2013-08-30 – 2013-08-30
  • 招待講演
• [備考] スパースモデリングと高次元データ駆動科学の創成
  • URL: http://sparse-modeling.jp/