研究領域 | 冥王代生命学の創成 |
研究課題/領域番号 |
26106001
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
黒川 顕 国立遺伝学研究所, 生命情報研究センター, 教授 (20343246)
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研究分担者 |
戎崎 俊一 国立研究開発法人理化学研究所, その他, 研究員 (10183021)
丸山 茂徳 東京工業大学, 地球生命研究所, 特命教授 (50111737)
クリーヴス ヘンダーソン 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任准教授 (60723608)
鎌形 洋一 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究部門付 (70356814)
磯崎 行雄 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90144914)
原 正彦 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (50181003)
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研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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キーワード | 生命起源 / 原始地球 / 化学進化 / ゲノム / 惑星起源・進化 |
研究実績の概要 |
H29年度は立案した計画に基づき、以下の活動を実施した。 1. キックオフWSの開催:H29年度から14課題からなる第二期の公募班が新たに領域に加わった。計画班と公募班との連携を強めるために、キックオフWSを開催した。2. 中規模WSの開催:領域全体での合同班会議を白馬八方文化会館にて開催した。3. Origin of Life 国際シンポジウムの開催:新学術領域研究「ゆらぎと構造の協奏」と合同で、化学進化および初期生命体に関する国際シンポジウムを開催した。4. 総括班会議を年6回開催した。会議後には計画班横断WSを開催し計画班間の連携を強めた。5. 地球生命アーカイブの開発:微生物統合データベースの開発ならびに東工大地球史資料館のデータベースの整理作業を継続した。また、領域の最先端研究内容をわかりやすく発信するために製作している映像ライブラリ「全地球史アトラス映像」をインターネットで配信できるよう、YouTubeチャンネルを開設した。さらに、「全地球史アトラス映像vol.3」を完成させた。6. 地域活性化イベント:中規模WSと同時に長野県白馬村役場にて教育講演会「白馬とカガクの奇跡episode2」を長野県教育委員会および白馬村の後援を受け開催し、最新の研究成果および白馬と生命起源との関係性に関する講演を行った。また、白馬高校(2017年10月19日)および大町岳陽高校(2017年12月21日)に出張講義を行った。また、大町岳陽高校では、理数科の生徒の課題研究に協力し、3つの班の課題を引き受け、共同研究を実施した。3班のうち1班の研究は、日本ゲノム微生物学会第12回年会にてポスター発表をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上述した当初の計画はほぼ全てにわたり遂行することができている。映像ライブラリの製作も進め、第三弾の映像ライブラリが完成しYouTubeチャンネルから配信予定である。YouTubeチャンネルでは、チャンネル登録者が350名を突破し、合計の再生回数は8万回を超えている。地域活性化においても、温泉サンプリングで協力頂いている長野県白馬村で教育講演会を開催するとともに、長野県大町市ならびに白馬村において高校への出張講義をし、新聞にも取り上げられるなど、予想以上の成果を継続的に出す事ができている。大町岳陽高校では課題研究を提案し、3班から構成されるグループとともに地球起源、生命起源に関する課題研究に取り組んだ。また、5つの計画班の密接に連携させるために、合同WSを頻繁に開催し領域の一体化につとめた。
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今後の研究の推進方策 |
今後も引き続き、総括班が全体的な研究方針の策定と周知を役割とし、計画研究群および公募研究 群を束ね学際融合研究を効率的にマネジメントする。最終年度となるH30年度は、本研究領域が研究期間終了後も発展する事を目指して、特に海外の有力な研究者を招聘した国際シンポジウムをH30年11月に開催する予定である。
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