研究実績の概要 |
総括班としての領域最終年度の主な活動は、国際シンポジウムの開催、若手の海外学会での発表支援、領域内共同研究の推進、領域会議の開催などであり、当初からの計画は滞りなく遂行することができた。まず国際シンポジウムとして、日本ーオーストラリア合同シンポジウム(JAJ2018)を11月に札幌にて開催し、Archa Fox, Thomas Preiss, Greg Goodall, Charles Bondなどオーストラリアを代表するncRNA研究者が、領域班員と共に最先端の講演を行った。また12月には、Roy Parker, Simon Alberti, Eric Miskaといった一流ncRNA研究者によるTokyo RNA Club meetingを東京で開催し、いずれも若手研究者を含む領域班員との交流が有意義な形で行われた。このほかの活動として、前年に引き続き、若手研究者の海外学会での発表のための旅費支援である「若手フェローシップ制度」から11件の海外渡航を支援した。さらに学会見聞記を領域ホームページのブログにて発表してもらった。こうした活動によって、次世代のRNA研究を担う若手研究者の国際見聞を広げることに貢献できたと考えられる。また最後の領域班会議が2月に東京で開催され、これまでの成果と今後の本学問分野の方向性について活発な議論が交わされた。この他の活動として、領域内共同研究を論文として成果発表することを推進するために、引き続き共同研究論文の掲載費やオープンアクセス費のサポートを行った。上記の総括班によるサポート活動は、領域内にとどまらず我が国のRNA研究の活性化に大いに貢献したと考えられる。
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