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2020 年度 研究成果報告書

多座配位子の創出に基づく金属錯体反応場の構築と新反応開発

計画研究

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研究領域高難度物質変換反応の開発を指向した精密制御反応場の創出
研究課題/領域番号 15H05800
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京工業大学

研究代表者

岩澤 伸治  東京工業大学, 理学院, 教授 (40168563)

研究期間 (年度) 2015-06-29 – 2020-03-31
キーワード有機合成化学 / 遷移金属錯体 / 金属ー金属結合
研究成果の概要

6,6”-ビスホスフィノテルピリジン型配位子を用いて二種の異なる金属を順次導入することにより、金属-金属結合を持つ異種二核金属錯体の汎用的な合成法を確立することができた。また本手法により合成した各種の錯体の構造と結合に関し、単結晶X線構造解析ならびに理論化学的手法により多くの知見を集積することができた。さらに合成した錯体を活用することにより、高効率的な二酸化炭素のヒドロシリル化反応や芳香族ニトリルの選択的還元反応を開発し、特に前者の反応では世界最高の触媒回転頻度を達成することができた。

自由記述の分野

有機合成化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来の遷移金属触媒を用いる反応開発ではもっぱら金属を一つ持つ錯体が用いられてきた。本研究では、新しい配位子PNNNP型配位子を用いて順次金属を導入するという手法により、金属-金属結合を持つ異種二核金属錯体の汎用的な合成法を確立し、異種金属-金属間の結合に関し系統的に知見を得ることができた。これらの成果は金属-金属結合を持つ異種二核金属錯体の化学という新しい研究分野の発展に大きく寄与するものである。また、これによりこれまで困難とされていた反応や高効率的な反応を実現することができ、遷移金属錯体触媒を用いて有用な物質を合成する際に新たな可能性を提供することができた。

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公開日: 2022-01-27  

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