計画研究
大脳皮質固有リズム(オシレーション)の研究 Triad stimulation method(TS)により、これまで様々な疾患で一次運動野での固有リズムに異常がある事をしめして来た。今年度は、それらの成果全体をまとめた総説をNeuroscience Research に発表した。さらに他の疾患での解析を継続している。運動野でのリズム形成の機序の考察:単発刺激でも、その後運動野から下行路へ連続的なボレーが発生する事が以前から知られている。この機序に関しては、十分解明されていない。この発生過程に、樹状突起でのdendritic backpropagation とsynaptic input によるカルシウム電位が関連していると考えている。カルシウム電位の時のbursting と言う現象が、連続発火の頻度を規定していると考える。ヒトの脳での、最も高頻度のオシレーション発生機序の解明と言える。この理論を新しい説として、Neuroscience Research に発表した。QPS:反復磁気刺激:我々が開発して、この研究の5年間で様々生理機能分析・神経疾患の病態解析にもしいてきたQPSという刺激法による研究のまとめ、刺激の安全性に関するまとめをExperimental Brain Researchに総説として報告した。随意運動と不随意運動の総論:不随意運動の定義は臨床的に考えると簡単ではない。それは随意運動とは何かを定義することが困難だからである。両者に関するオシロロジーから見た個人的な見解をNeuroscience Research に発表した。SMA, preSMAの機能的差異の研究:補足運動野・前補足運動野の機能的差異を、Visuo-motor learning task用いてヒトで証明した。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 6件、 招待講演 6件)
Brain Stimul
巻: 13 ページ: 229-238
10.1016/j.brs.2019.08.001. Epub 2019 Aug 6.
Brain stimul
巻: 12 ページ: 1020-1026
10.1016/j.brs.2019.03.002. Epub 2019 Mar 6.
Exp Brain Res.
巻: 237 ページ: 647-651
10.1007/s00221-018-5450-9. Epub 2018 Dec 10
Parkinsonism & Related Disorders
巻: 66 ページ: 125-129
Neurobiology of Aging 84: 217-224, 2019
巻: 84 ページ: 217-224
org/10.1016/j.neurobiolaging.2019.08.005
Clin Neurophysiol
巻: 130 ページ: 1833-1858
doi: 10.1016/j.clinph.2019.06.006.