研究領域 | 脂質クオリティが解き明かす生命現象 |
研究課題/領域番号 |
15H05898
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
有田 誠 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (80292952)
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研究分担者 |
有田 正規 国立遺伝学研究所, 生命情報研究センター, 教授 (10356389)
瀬藤 光利 浜松医科大学, 国際マスイメージングセンター, センター長 (20302664)
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研究期間 (年度) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | 脂質 / メタボロミクス / 生理活性 / 生体成分 / イメージング / 質量分析 |
研究成果の概要 |
脂質分子種の構造多様性を正確かつ幅広く捉えることは、病態やバイオロジーの制御における脂質の役割を理解する上で重要である。さらに新しい機能性脂質の発見は新しいバイオロジーの理解にもつながる。本研究では、8000種以上の脂質多様性を見極めるノンターゲットリピドミクス基盤技術を構築し、ターゲット解析と組み合わせることで探索範囲の拡大およびデータ精度の向上が達成された。これにより、各種病態や組織恒常性を形成・制御する脂肪酸代謝系の役割について、多くの新しい知見が生まれた。また、脂質イメージング技術開発として、200nmの分解能で細胞内の脂肪酸局在を捉えることに成功した。
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自由記述の分野 |
脂質生化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本計画研究では、脂質の構造多様性やその分布・局在を可視化するための独創的かつ革新的な分析手法を確立した。これにより、脂質の質(リポクオリティ)が関わるバイオロジーの解明、さらに未知の生理活性脂質の同定が進むことが期待される。また、リポクオリティの変化による疾患制御の概念実証、および治療標的となりうる機能作用点の特定を目指す研究が推進され、多分野に脂質研究の裾野が広がることが期待される。
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