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2019 年度 研究成果報告書

リポクオリティが演出する膜の形態と性質

計画研究

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研究領域脂質クオリティが解き明かす生命現象
研究課題/領域番号 15H05902
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関順天堂大学 (2019)
名古屋大学 (2015-2018)

研究代表者

藤本 豊士  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (50115929)

研究分担者 末次 志郎  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (70345031)
研究期間 (年度) 2015-06-29 – 2020-03-31
キーワード膜脂質 / 細胞膜 / 電子顕微鏡 / BARタンパク質 / エンドフィリン
研究成果の概要

急速凍結した細胞を用いた特殊な電子顕微鏡法を用いることにより、生体膜中で重要な機能を持つホスファチジルセリンなどの燐脂質の超微細分布を観察する方法を確立した。この方法により、小胞体に存在するTMEM16Kというタンパク質が細胞内の燐脂質を再分布させる機能を持つことを明らかにした。また脂質膜のタンパク質による形態形成において、脂質の分子種に依存した脂質膜の特性が大きな役割を果たしていることを解明した。さらにいくつかの脂質膜結合タンパク質を見だし、それらが脂質膜形態形成に関与する機構を明らかにした。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

燐脂質は細胞を形成する生体膜の主要成分であるが、その細胞内分布を正確かつ詳細に解析できる方法はほとんどない。我々はホスファチジルセリンなどの燐脂質の超微細分布を観察する方法を確立することに成功した。この方法を用いることにより、TMEM16Kというタンパク質が細胞内のホスファチジルセリン分布を制御する機能を持つことを明らかにした。また食物中に含まれる脂質が生体膜中の脂質組成を変化させ、その結果として生体膜の形態、ひいては細胞の形態形成に影響を与える仕組みが明らかになった。

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公開日: 2021-02-19  

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