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2019 年度 研究成果報告書

肺がんの分子病態をノンコーディングRNAから俯瞰するシステム的統合研究

計画研究

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研究領域がんシステムの新次元俯瞰と攻略
研究課題/領域番号 15H05910
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 複合領域
研究機関愛知県がんセンター(研究所) (2018-2019)
名古屋大学 (2015-2017)

研究代表者

高橋 隆  愛知県がんセンター(研究所), 総長, 総長 (50231395)

研究分担者 梶野 泰祐  愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 主任研究員 (50723673)
細野 祥之  愛知県がんセンター(研究所), がん標的治療TR分野, ユニット長 (60820363)
中杤 昌弘  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (10559983)
柳澤 聖  名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (20372112)
長田 啓隆  愛知県がんセンター(研究所), 分子腫瘍, 室長 (30204176)
研究期間 (年度) 2015-06-29 – 2020-03-31
キーワード癌 / システム生物学 / ノンコーディングRNA
研究成果の概要

“京”スーパーコンピュータを駆使したシステム生物学と最先端の次世代シーケンス解析とプロテオミクス解析を用いたがんの分子生物学的研究の融合を通じ、未だほとんど手つかずであった肺がんの発生・進展に関わるlncRNAの探索・同定とその分子機構の解明を目指してきた。その結果、MYC、TTF-1さらにはp53といった肺がんの発生・進展に極めて重要な役割を担っている転写因子の制御に関わる、新規lncRNAの同定とその分子機序の解明につなげることができた。今後は、とくにMLITやTILRを中心に、さらに詳細な分子機能の解明を進め、肺がんの発生・進展における機能的役割の全貌に迫る予定である。

自由記述の分野

分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

蛋白質に関する情報はヒトゲノムの2%以下に過ぎない一方で、70%を超える領域はRNAに転写されている。ノンコーティングRNA(ncRNA)の一種であるマイクロRNAに比して、長鎖ncRNA(lncRNA)のがんにおける役割解明は大きく遅れている。本研究課題の成果は、肺がんの発生・進展に重要な転写因子のMYC, p53, TTF-1の制御に関わる、新規lncRNAの同定とその分子機能の解明に初めて成功したものであり学術的意義は高い。また、システム生物学とがん研究を高度に融合した研究アプローチの有用性を端的に示した点でも意義が高い。今後の創薬開発などへの発展も期待されるなど社会的な意義も高い。

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公開日: 2021-02-19  

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