計画研究
・視覚・触覚を担当する西田チームでは、前年度に引き続いて液体動画の粘性判断を学習した神経回路の分析を進め、最新の分析法を導入するなどして質感認識のメカニズムに関する洞察を得た。物体の表面質感の違いが、物体の運動速度の推定に影響することを発見した。ゲーム感覚で視覚能力を測定するシステムを開発した。坂本班のデータに基づき表面の画像特徴から温度を推定する視覚能力の統計モデルを作った。触覚の運動検出メカニズムの分析を進めるとともに、触覚テクスチャ知覚は低次の画像統計量だけに感度を持つという仮説を強固にした。・聴覚を担当する古川チームでは、環境音や音声の処理に最適化された深層ニューラルネットワークと聴覚神経系の比較を行った。 ヒトの知覚におけるAM信号検出などの心理物理学的現象とニューラルネットにおける刺激内部表現との対応関係に着目し、生理学・心理学の両分野も含めた聴覚系の総合的な理解を進めた。・鈴木チームは、前年度までに、局所脳損傷例から視覚性質感認知には紡錘状回・舌状回が関連していること、レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症(AD)の二つの変性性認知症から前者でとくに視覚性質感認知の障害が顕著であることを明らかにしてきた。本年度はレビー小体型認知症を含むレビー小体病(LBD)およびADの触覚性質感認知および視覚性質感認知との関連の検討を進めた。・柳井チームでは、Convolutional Neural Networkを用いた質感変換技術とその応用について取り組み、ラベルのみからによる食事画像の食事・皿・背景への分離、conditional StyleGANによる新しい料理の創造、ラーメンの実写真の意味的編集が可能なシステムの開発、MUNITを利用した物体質感変換などの成果を得た。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 12件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (55件) (うち国際学会 35件、 招待講演 7件)
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