計画研究
二重受容野出力の積の和で画像中の光沢部分を自動的に検出できる光沢検出フィルタを、生理学知見を考慮しながら精緻化するとともに、周辺視において光沢感評価実験を実施し、網膜位置の違いによる光沢感の変化も定性的に説明できることを示した。また、経年変化の逆過程である新化を実現するために必要不可欠なノイズ除去処理を、機械学習を用いて実現できることを示すとともに、ノイズ除去処理を複数回繰り返すことでノイズ除去効果を高めることができること、ノイズ除去後に逆退色変化を施すことで新化を実現できることを示した。さらに、マルチスペクトル光源を用いた等色実験とカラースケーリング実験の結果から、内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC)が明るさ知覚だけでなく、色知覚にも影響することを示した。微小凹凸を有する正方形素材の光沢感、透明感、粗さ感に関して、物理値と心理物理値との関係性についてモデル化を行った。10材質34種類のサンプルに対する心理物理値と、新たに6種類の計測器(多角度測色計、変角分光光度計、ディジタルカメラ、分光放射輝度計、アピアランスアナライザー、表面反射アナライザー)によって計測された物理値およびその統計量を解析し、光沢感、透明感、粗さ感の各心理物理値が物理計測値によって得られた光沢値、白黒背景の輝度差、エッジ強度の実数乗冪によってよく説明できることを示した。蛍光物体の見えを、分光特性の異なった蛍光材料や照明光源の様々な条件下で、分光的に再構築する方法を確立した。複数光源とスペクトルカメラからなるイメージング系を構築し、観測物体の見えは幾つかの成分に分割され、しかも分光関数と幾何因子の積に分解できることを示し、任意の照明条件での各成分の幾何因子を推定する手法を提案した。さらに、Specular Profileから物体の見えを簡便なシステムで計測、モデル、再現する方法を提案した。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 5件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (43件) (うち国際学会 23件、 招待講演 5件)
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