生体の温度センシング・温度応答・体温制御における概日時計機構の役割の解明に向け、温度と体内時計機構の接点となる時計蛋白質変動の簡便調査法を樹立し(Chronobiol Int 2018)、さらには昼寝の体温低下を引き起こす脳内分子メカニズムの必須因子として、サーカディアンリズムの脳内最高位中枢器官に発現するG蛋白質共役受容体CALCRを同定すると共に(Nat Commun 2016; Genes Dev 2018)、時計遺伝子の5’上流のシスエレメントに点変異を入れた世界初のマウスを作製し、当該エレメントが動物の安定な基礎体温の変動に必須であることを証明した(Nat Commun 2019)。
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