計画研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
本研究では、より汎用性の高い蛍光イメージングプローブ群を開発するべく、独自の発想に基づく分子設計を行った。具体的には、(1)固定細胞・生細胞におけるマルチカラー超解像イメージングに資する、自発的な光明滅を示す超解像蛍光イメージングプローブ群の開発、(2)生体深部のがんイメージングに資する近赤外蛍光プローブの開発、(3)がん選択的な細胞死誘導を可能とする、がんに高発現している酵素を標的としたactivatable光増感剤の開発を行い、従来法を凌駕する性能でのイメージングを達成した。
ケミカルバイオロジー
蛍光プローブを活用したイメージング手法は、「生きている状態」の生物試料の中で起きている様々な現象をリアルタイムに捉えることが可能であり、生物学研究の進展に極めて大きな役割を果たしてきた。本研究では、このようなライブイメージングをさらに発展・普及させるべく、多機能化・多色化した蛍光プローブ群を開発した。これらの蛍光プローブ群は、従来法を凌駕する性能でのライブイメージングを可能とするものであり、今後様々な生命現象の理解、疾患の検出・治療などに用いられることが期待される。