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2021 年度 研究成果報告書

物質文化の変遷と社会の複雑化

計画研究

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研究領域稲作と中国文明-総合稲作文明学の新構築-
研究課題/領域番号 15H05965
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関金沢大学

研究代表者

中村 慎一  金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (80237403)

研究分担者 小柳 美樹  金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (40436671)
槙林 啓介  愛媛大学, アジア古代産業考古学研究センター, 准教授 (50403621)
楊 平  滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 主任学芸員 (50470183)
秦 小麗  金沢大学, 国際文化資源学研究センター, 客員教授 (70714997)
吉開 将人  北海道大学, 文学研究院, 教授 (80272491)
神谷 嘉美  金沢大学, 歴史言語文化学系, 助教 (90445841)
有村 誠  金沢大学, 新学術創成研究機構, 准教授 (90450212)
研究期間 (年度) 2015-06-29 – 2020-03-31
キーワード考古学 / 先史学 / 新石器文化 / 都市形成 / 中国文明
研究成果の概要

土器や玉器の形態学的分析から編年を構築し、新石器時代研究の時間的枠組みを確立した。土器研究では、民族考古学や脂質分析の成果を援用しつつ、河姆渡文化の粥調理から良渚文化の蒸し米調理への変遷を明らかにした。耕起具あるいは収穫具とされる石器を対象に、使用痕分析や実験考古学と協働して機能復元を行った。玉器関連では、良渚系玉器の各地への拡散が黄河流域地方文明の勃興の契機となったことを論じた。漆器については、ウルシ塗装工程と使用樹種の復元について大きな発見があった。
遺跡研究に関しては、良渚遺跡群およびその近隣の水利施設群を中心に構造解明を進め、良渚遺跡群の都市性と稲作文明の成立について考察を深めた。

自由記述の分野

考古学

研究成果の学術的意義や社会的意義

綿密な遺物編年研究と数百点に及ぶ放射性炭素年代測定結果の統合により精確な時間軸を提示した。遺物研究では、いわゆる考古科学の諸分野や動植物学、民族誌などと協働することで、狭義の考古学研究では解明が不可能であった事柄についても解明することができた。
遺跡研究についても、文献史学、文化人類学、政治学、地理情報科学などの成果を援用しつつ、中国における都市文明の生成と、その世界史的意義について、従来とは異なる新たな視座を提供することに成功した。
文理にまたがる多様な学問領域の協働と、日中はもとより欧米からの参加者をも含む国際共同研究のあり方は、考古学研究の新たな方向性を示すものである。

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公開日: 2023-01-30  

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