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2022 年度 研究成果報告書

ホモ・サピエンスのアジア定着期における行動様式の解明

計画研究

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研究領域パレオアジア文化史学ーアジア新人文化形成プロセスの総合的研究
研究課題/領域番号 16H06409
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関名古屋大学

研究代表者

門脇 誠二  名古屋大学, 博物館, 教授 (00571233)

研究分担者 出穂 雅実  東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (20552061)
小野 林太郎  国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 准教授 (40462204)
中沢 祐一  北海道大学, 医学研究院, 助教 (70637420)
研究期間 (年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
キーワード考古学 / 先史学 / 人類学 / アジア / 人類進化 / 旧石器時代 / ホモ・サピエンス
研究成果の概要

アフリカからアジアへ拡散した新人が創出した文化の多様性を明らかにするために、幾つかの重点地域(西アジア、北アジア、東南アジア、東アジア)で遺跡調査を行い、当時の人類行動に関する一次資料を収集した。それを用いて、道具製作や資源利用、居住移動、社会関係などの行動復元を行った。その際に、年代測定や古環境分析と連携し、行動の時間的位置づけや環境条件を明らかにすると共に、民族誌研究とも連携してより具体的な行動推定を行った。その結果を基に、アジアにおける新人文化の時間的地理的多様性を旧人の絶滅と関連させて説明するため、文化進化と生態学の理論に基づく数理モデル(生態文化分布拡大モデル)を提唱した。

自由記述の分野

考古学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、現存する唯一の人類ホモ・サピエンス(新人)の文化的起源を探るものである。こうした研究は世界各地で数多く行われているが、従来はアジアに焦点を当てた研究が限られていた。本研究はアジア各地で遺跡調査を行い、オリジナルの考古資料の学際研究を通して、アジアの多様な環境に拡散した新人が多様な文化を創出しながら適応していった姿を具体的に描き、その成果を国内外に広く発信した。新人の起源や旧人の絶滅など人類進化に関する研究は、ヨーロッパやアフリカ地域、生物学的側面が注目されがちであるが、本研究はアジアにおける文化的側面に関する新知見を数多く提供し、よりバランスの取れた人類進化史の構築に貢献した。

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公開日: 2024-01-30  

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