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2021 年度 研究成果報告書

人類集団の拡散と定着にともなう文化・行動変化の文化人類学的モデル構築

計画研究

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研究領域パレオアジア文化史学ーアジア新人文化形成プロセスの総合的研究
研究課題/領域番号 16H06411
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

野林 厚志  国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 教授 (10290925)

研究分担者 池谷 和信  国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 教授 (10211723)
上羽 陽子  国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 准教授 (10510406)
藤本 透子  国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 准教授 (10582653)
山中 由里子  国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 教授 (20251390)
山田 仁史  東北大学, 文学研究科, 准教授 (90422071)
研究期間 (年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
キーワードホモ・サピエンス / 生態資源 / 社会関係 / 象徴化 / 生業技術 / 多様性 / 移動性 / 狩猟採集
研究成果の概要

パレオアジアの多様な自然環境のもとで、新人(Homo sapiens)の文化がどのように展開したのかを考古学資料を通して検証するために参照可能なモデルの提案を目的とし、(1)生態資源利用技術との関係に関する民族誌データの収集、(2)通文化研究による自然環境と集団分布の相関モデルの構築を進めた。その結果、1)高緯度地域や湿潤熱帯区における技術的適応と社会的適応の諸相を、狩猟(哺乳類利用)と採集(タケ・ヤシ製道具技術)を中心に明らかにするとともに、2)、ユーラシア中央部の高山地帯を境界とした新人集団の移動、拡散について、南まわり(採集主体)・北まわり(狩猟主体)、の生業・技術適応ルートを提案した。

自由記述の分野

人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

新人(ホモ・サピエンス)を状況に応じて多様な行動をとりうる文化的、社会的集団としてとらえる視点を、民族誌データ、物質文化の分析をもとに研究領域にくみこみ、ユーラシア拡散のルートが狩猟を基盤とする生態適応(北方)と採集を基盤とする生態適応(南方)に類型化される見通しを提供したことは、アジア各地域における新人と旧人の生物学上と文化の交替の時期のずれの説明という人類史の大きな課題にとりくむうえで、検証すべき仮説モデルを具体的に示す学術的貢献を果たした。これは、数万年かけて醸成した文化の多様性が自然環境の多様性と不可分であることを示し、自然環境を文化という観点から考えることを社会に問い直すものとなる。

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公開日: 2023-01-30  

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