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2021 年度 研究成果報告書

ウイルス潜伏感染の生物学的意義

計画研究

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研究領域ネオウイルス学:生命源流から超個体、そしてエコ・スフィアーへ
研究課題/領域番号 16H06433
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

川口 寧  東京大学, 医科学研究所, 教授 (60292984)

研究期間 (年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
キーワードウイルス / HSV / 潜伏感染 / 共生維持機構 / 免疫回避機構 / 感染享受
研究成果の概要

単純ヘルペスウイルス(HSV)と宿主との共生維持機構に関して以下の結果を得た。(i) HSVがコードするプロテインキナーゼUL13が細胞傷害性T細胞の応答を抑制する、(ii) HSV粒子タンパク質であるVP22がインフラマソームの活性化を迅速かつ極めて効率的に抑制する、(iii) HSVが宿主のESCRT-III機構を乗っ取り、核内膜からの出芽を引き起こすことで効率良く細胞内で増殖する、(iv) 宿主のmTORC2が二重鎖RNAセンサーであるTLR3を制御し、HSV脳炎を抑制する、(v) HSV-1のnuclear egress complex(NEC)の六量体形成がHSV増殖に重要である。

自由記述の分野

ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HSV感染制御に重要な宿主免疫応答および効率的なウイルス増殖のためにウイルス因子によってそれらを回避する機序を理解することや、HSVが細胞内で如何にして増殖するかを理解することは、ウイルスと宿主との共生維持機構を明らかにするだけでなく、抗HSV剤やワクチン開発の基盤情報をなり得る。

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公開日: 2023-01-30  

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