研究領域 | 生物合成系の再設計による複雑骨格機能分子の革新的創成科学 |
研究課題/領域番号 |
16H06447
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
池田 治生 北里大学, 感染制御科学府, 特任教授 (90159632)
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研究分担者 |
小松 護 北里大学, 感染制御科学府, 講師 (40414057)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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キーワード | 応用微生物 / ゲノム / 抗生物質 / 発現制御 / バイオテクノロジー |
研究成果の概要 |
放線菌における2次代謝産物の生成過程や前駆体の供給に関わる代謝などの解析のため多種の欠失株を評価が必要である。そのため新たな遺伝子欠失を取得方法を開発した。I型ポリケチド合成酵素や非リボソーム型ペプチド合成酵素の翻訳後修飾に関して主に放線菌における包括的な解析を行い、比較的広範囲にこれらの合成酵素を修飾できるものを見出すことができた。一方、物質生産における前駆体供給の主代謝経路に関してはクロラムフェニコールの生産が解糖系よりもペントースリン酸経路の代謝を向上させることによって生成量を改善させることができた。一方、生合成遺伝子群に配置する制御遺伝子が他の遺伝子群を制御するという新しい知見も得た。
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自由記述の分野 |
微生物分子遺伝学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放線菌における遺伝子改変に関する最適な方法は現在まで確立はされていなかった。本研究では多数の欠失変異株の取得などの迅速かつ簡便な、そしてStreptomyces属の多くの菌種にも適用できる方法を開発できたことは大いに意義のあることである。また、これまでI型ポリケチド合成酵素や非リボソーム型ペプチド合成酵素の翻訳後修飾に関しての特異性などの解析はこれらの酵素の扱いができなかったため全く不明であった。この問題点は我々の異種発現系を利用することで物質生産という形質で評価することのできる画期的な方法を開発することができた。そして多くの上記合成酵素を修飾可能な酵素を見出すことができたことは有用である。
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