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2020 年度 研究成果報告書

実用的物質生産系構築にむけたゲノム情報に基づく新規生合成システムのリデザイン

計画研究

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研究領域生物合成系の再設計による複雑骨格機能分子の革新的創成科学
研究課題/領域番号 16H06449
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関静岡県立大学

研究代表者

渡辺 賢二  静岡県立大学, 薬学部, 教授 (50360938)

研究分担者 植木 尚子  岡山大学, 資源植物科学研究所, 准教授 (50622023)
研究期間 (年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
キーワード天然物 / 生合成 / 酵素反応機構 / 活性物質 / 遺伝子 / タンパク質構造解析
研究成果の概要

天然物Sch210972 (1) の立体選択的な閉環反応に関わるDAase, CghAを見出した。CghAは1のオクタリン環形成においてendo選択的な分子内Diels-Alder (IMDA) 反応を触媒する。我々はCghAによるIMDA反応の詳細なメカニズムについて, CghAの分子構造・速度論解析および計算化学によるエネルギー計算により基質認識・立体選択的環化・生成物阻害回避機構に関する合理的な知見を得ることができた。また, CghAの構造に基づいた部位特異的変異導入によりexo選択的IMDA反応を触媒するDAaseの創出に成功した。

自由記述の分野

天然物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Diels-Alderaseは一体どのようにして生成物阻害を回避しているのかといった学術上核心をなす疑問があった。我々は酵素CghAを発見し解析した結果、ジエンとジエノフィルを有する鎖状基質分子は酵素活性部位内で(E)-exo-enol体のコンフォメーションを保持され軌道の重なりと共に環化することが明らかとなった。しかしながら、天然物である生成物は(Z)-exo-enol体であることが既に知られていた。CghAは生成物(Z)-exo-enol体よりもエネルギー準位が高い(E)-exo-enol体を中間体とすることで生成物阻害を見事に回避し、極めて高い活性で環化生成物を放出することを突き止めた。

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公開日: 2022-01-27  

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