本研究では、脳内における神経細胞のスクラップ&ビルドの中でも、不要コンパートメントの除去機構に関する研究を進めた。特に、神経細胞に特異的に発現しているスクランブラーゼXkr4の活性化機構の解析を進めた。増殖しない細胞、死にゆく細胞からでも遺伝子同定が可能なCRISPR sgRNA libraryを用いたスクリーニング法(リバイバルスクリーニング)を開発し、核内に存在する因子XRCC4をその活性化因子として同定した。XRCC4はカスパーゼで切断されるとその断片が細胞質に放出され、Xkr4に結合して活性化させる。またXkr4ノックアウトマウスの解析を行い、行動異常を示すことが分かった。
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