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2020 年度 研究成果報告書

ネオ・セルフの立体構造解析

計画研究

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研究領域ネオ・セルフの生成・機能・構造
研究課題/領域番号 16H06500
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

横山 茂之  国立研究開発法人理化学研究所, 科技ハブ産連本部, 特別招聘研究員 (00159229)

研究分担者 笹月 健彦  九州大学, 高等研究院, 特別主幹教授 (50014121)
研究期間 (年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
キーワード免疫学 / タンパク質 / アレルギー・ぜんそく / 立体構造 / MHC / TCR
研究成果の概要

スギ花粉抗原Cry j 1由来の、N末端側隣接領域(NF)4残基を含む13残基のペプチド(NF-pCj1)と、HLA-DP5との複合体構造に基づいて、T細胞活性化に重要なHLA-DP5の6量体構造を解明し、このクラスタリングがTCR活性化を著しく増強していることを明らかにした。さらに、HLA-DP5の6量体構造に結合するTCR側の多量体構造を明らかにした。このTCR多量体構造の形成は、T細胞活性化に至るHLA-II・TCR複合体に普遍的であり、ネオ・セルフを基礎付ける構造的実体であると結論された。

自由記述の分野

構造生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来は、T細胞活性化において、HLAおよびTCRのそれぞれが多量体化することの重要性は示唆されていたが、その直接的な検証と、立体構造的な実体は不明であった。本研究の成果として、「ネオ・セルフ」とは、TCRを強く活性化できる状態であり、その実体は「HLAとTCRの相互作用が、HLAの多量体とTCRの多量体との相互作用が可能になるペプチド提示様式」であると結論された。これにより、獲得免疫の中核である抗原提示の実体が解明されたことになり(学術的意義)、自己免疫疾患における抗原提示機構の理解に基づく治療、有効な感染症ワクチンやがんワクチンの設計・開発等に役立つと期待される(社会的意義)。

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公開日: 2022-01-27  

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