• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

光圧で拓く:多粒子相互作用の選択的制御による構造と現象の創造

計画研究

  • PDF
研究領域光圧によるナノ物質操作と秩序の創生
研究課題/領域番号 16H06507
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関千葉大学

研究代表者

尾松 孝茂  千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (30241938)

研究分担者 坪井 泰之  大阪公立大学, 大学院理学研究科, 教授 (00283698)
飯田 琢也  大阪公立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10405350)
鳥本 司  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (60271029)
杉山 輝樹  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 客員教授 (80397687)
研究期間 (年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
キーワード光渦 / 軌道角運動量 / キラリティー
研究成果の概要

螺旋波面に由来する「軌道角運動量」とその符号で決まるキラリティーを持つ光波を総称して光渦と呼ぶ。キラル結晶化のモデル分子である塩素酸ナトリム(NaClO3)飽和水溶液を試料に用いて、光源に光渦を用いた光ピンセット結晶法によるキラル結晶化に挑戦した。塩素酸ナトリム(NaClO3)の結晶化は準安定相であるアキラル結晶を介して、安定相であるキラル結晶へ至る。このプロセスにおいて光渦の角運動量がアキラル結晶に作用して、キラル結晶化を誘導することが明らかになった。これらのことから、光渦の力学的なトルクがキラル結晶化に貢献していることが明らかになった。鏡像体過剰率は60%に迫る。

自由記述の分野

量子光工学・応用光学

研究成果の学術的意義や社会的意義

光渦によるキラル結晶化は光圧による階層的な高度秩序創製を実証する重要な研究成果である。この結果は、アキラルな分子がキラル結晶化するメカニズムの解明に基礎的知見を与えるものであるとともに、光の螺旋性がホモキラリティーの起源に関予する可能性を示唆する。また、光渦の角運動量をさらに大きくすることで、CEEをさらに向上させることも可能であり、今後、溶液から直接キラルな結晶核が生成する化合物のエナンチオ制御的なキラル結晶化が可能になれば、ホモキラリティーの起源にさらに迫ることが可能になる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi